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【神社新報コラム】神宮だより~『雪解』(ゆきどけ)東山魁夷が描いたもう一つの道~

投稿日:2018年7月12日(木)


脳科学者・加藤俊徳氏の著書『脳を強化したければ、ラジオを聴きなさい』が話題になっていますね。

ラジオっ子の私としては、日常的に脳が強化されていればこれほどいいことはないのですが…権禰宜の遠藤です。

さて、神社界唯一の広報誌である『神社新報』平成29年12月18・25日合併号掲載のコラム「神宮だより」をご紹介致します。

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神宮だより

「【神宮だより 『雪解』―東山魁夷が描いたもう一つの道―】

「ひとすじの道が、私の心に在った。」

この詩的な書き出しは東山魁夷(ひがしやまかいい)が内奥の遍歴を清澄な文体で記録した著書『風景との対話』の一節である。書中では代表作の一つともいへる『道』について、象徴の世界の道が描きたかったと述べてゐる。無論、実在の風景が元となってはゐるが、「場所を探すという気持ちを棄て、無心に眺めていると、相手の自然のほうから、私を描いてくれと囁きかけているように感じる風景に出会う。」と述べてゐるやうに、氏の主題は景色ではなく囁きかけられた「何か」である。

神宮徴古館の収蔵品に東山魁夷の『雪解』(ゆきどけ)がある。戦後の経済難により遷宮の準備も危ぶまれた時、東山魁夷をはじめ横山大観や川合玉堂など、当代一流の美術工芸家が作品を献納し、遷宮の費用を充てようとした。幸ひ遷宮費も集まり一点も売却されることはなく現在、美術家の真心を今に伝へる貴重な資料となってゐる。

『雪解』についての意図は何も伝へられてはゐないが、そこには神に捧げる画伯の想ひが感ぜられる。

道の彼方には薄雲を通して輝く淡い日の光。そのぬくもりが道雪を優しく解かしてゐる。作中で雪を解かす存在は何か、恐らくその答へが『雪解』と題して神宮に捧げた意味であらうと考へられる。戦後、荒廃した日本にこそ大神の光明が必要である。画伯が光明を請ひ、日本が復興の「道」を歩んでいくことを祈ったと考へるのは浅はかだらうか。画伯が見たものと同じ風景を見たいと願ふ者の解釈である。」


白旗神社ホームページへようこそ。当社は古くから藤沢の地に鎮座する古社で、相模國一之宮寒川神社で有名な寒川比古命と歴史上のヒーロー・源義経公をお祀りしています。寒川比古命は厄除け・方位除けの神様として知られます。また武芸、芸能、学問に優れ、才気あふれる源義経公は、学業成就、社運隆昌などのご神徳があります。境内には、悠久の歴史を感じる史跡が多く、四季を感じられる緑豊かな自然もあります。
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