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【神社新報記事】~杜に想ふ~


今日5月18日は「18リットル缶の日」。全国18リットル缶工業組合連合会が制定しました。
由来は、18リットル缶(一斗缶)は、以前は「5ガロン缶」と呼ばれていたものが「18リットル缶」に統一されたことから、5ガロンの5と、18リットルの18より5月18日を記念日としたそうです…権禰宜の遠藤です。

さて、神社界唯一の業界紙である『神社新報』平成29年3月27日号のコラム「杜に想ふ」をご紹介致します。

神社新報 杜に想ふ

杜に想ふ ~論理的思考~

いよいよ就活が始まった。昨年同様、今年も就活戦線は売り手市場とのことだが、企業側にとっては「すぐに辞めない」新入社員を確保するための知恵を絞る必要に迫られてゐるらしい。どうやら新入社員の現実は「入社三年で三割が辞める」やうで、面接官の力量はこれまで以上に問はれることになりさうだ。

その面接で重視される要素の一つが、物事を筋道立てて論理的に考へることのできる「論理的思考力」だといふ。直感的思考に対置される思考様式で「ロジカルシンキング」とも言はれてゐる。いくらイントリーシートに「自分は論理的思考力があります」と書いたところで、会話の内容にその有無が表れてしまふし、だからと言って面接中に無言を貫くわけにもいかないから、就活生にとってはかなり厄介な要素である。

論理的思考力が就活で問はれるのは、その能力が仕事にも不可欠だからで、私も長い人生経験の中で、その有無が決定的な違ひを生じさせることを幾度となく痛感させられた。重要な案件を直感的思考で判断したがために、組織を崩壊に導いたといった事例は枚挙に暇がない。論理的思考はリスクマネージメントの観点からも重要なのである。

「筋道をたてること」とは、物事の展開における因果関係を明確にすることだから、必然、仕事が合理的になる。無駄や無理な考へが含まれず、好悪の感情も排除されるから、矛盾を生む余地が少なくなる。論理的思考を無視して直感的思考に頼ると、矛盾が生じたときにその矛盾を覆ひ隠さうと無理をするから、さらなる矛盾を生む。当人は矛盾の連鎖に陥ってゐることに気付かないのだろうが、それでは世間に通用しない。フォローに回る周囲の人間が気の毒である。

かくして私が「論理的思考力」を取り上げたのは、マレーシアで起こった世界の注目を集めてゐるあの事件で、その大切さを再認識したからである。真相究明には相当の時間を要しようが、現時点では某国による組織的犯行説が有力である。逆に、そのやうに見せかける巧妙に仕組まれた他国による陰謀だったとしたら、それはそれで傑出した論理的思考のなせる業であらう。

マレーシア駐在の大使館職員が、時に無言で、ある時には声明を読み上げてメディアに応じる光景を見るたびごとに、私には気になって仕方がないことがある。それは、彼らの本心は一体どうなのか、に尽きる。将軍様を盲信して疑念を抱くことさへないのなら話は別だが、相応の論理的思考力があれば、一応に悩んで然るべきではないのか、と。

就活で問はれてゐる論理的思考力が、まったく必要とされない社会の現実を目の当たりにしながら、それは彼の国だけに止まらない、意外と身近な組織にも有りさうな話だと思へてきたのである。」

坂上也寸志(大学講師)


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