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『むすひ』より ~神宮大麻の由来~

投稿日:2018年11月12日(月)


基本的には徒歩で通勤しているのですが、出掛けに雨が降っていたりすると已む無く車で通勤しています。徒歩で出かけて途中で降られなくてよかったとつくづく思います…権禰宜の遠藤です。

さて、少し前のものになりますが、神社本庁・神宮司庁編集、神社新報社発行の広報誌 『むすひ』平成30年版に、「神宮大麻の由来」の記事が掲載されていましたのでご紹介致します。

これから各地域の神社でも年末の神札頒布が本格化してきますので、各家庭でお祀りされている神宮大麻について知るきっかけとなればと存じます。

むすひ 表紙

むすひ 神宮大麻の由来

【神宮大麻の由来】

「皇室の御祖先である天照大御神をおまつ りする伊勢神宮は、日本人の心のふるさと として、いつの時代にも人々の崇敬が寄せられてきました。その神宮のお神札である 「神宮大麻(じんぐうたいま)」には、どんな歴史があるのでしょうか。

神宮大麻は、平安時代頃から存在してい たとされる「御師(おんし)」と呼ばれる神職が、室町時代中期以降配布していた「御祓大麻(おはらいたいま)」 に由来します。御師の活動範囲は全国的で、江戸時代の史料を基に計算すると、当時は全国の約九割の家庭で御祓大麻がまつられ ていたそうです。

その後、ちょうど百五十年前、明治時代 に入ると、近代化への流れの中で御師制度は廃止されてしまいました。しかし、遠方に住む人々など、御祓大麻を通して「お伊勢さま」を信仰していた人は多く、時の明治天皇は「神宮大麻」として、公的に配布するよう仰せになったのです。

こうして神宮大麻は昔も今も、伊勢の地で奉製され、全国の神社を通じて、各家庭 に頒(わか)たれています。神宮大麻を神社で受けて家庭でまつることは、かつて「一生に一度でも訪れてみたい」と言われた伊勢神宮を、遠くからお参りすることになるのです。

 

<お伊勢さまのお神札(ふだ)>

この神宮大麻、実は伊勢神宮で直接受けられるお神札と は、祈りの性格が違うことをご存じですか。

伊勢神宮で受けられるお神札には、「神楽大麻(かぐらたいま)」などの色々な種類がありますが、これらは「個人」の願いごとやお伊勢参りへの思いがこめられています。一方、神宮大麻は国家や各家庭の平穏を祈るといった、「公」の願いがこ められているものです。

こうして比べると、一口に「お神札」と言っても、それぞれ違うことがわかりますね。伊勢神宮で直接お神札を受けても、お近くの神社で神宮大麻を受け、一緒におまつりすることをおすすめします。」


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