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【神社新報 コラム】「神宮だより」 となりの偉人

投稿日:2017年9月12日(火)


今日は鳥取県の県民の日。1881年のこの日、島根県から分離して鳥取県が再び設置され、現在の鳥取県が誕生したことから。…権禰宜の遠藤です。

さて、神社界唯一の業界紙であります『神社新報』平成29年8月21日号コラム「神宮だより」をご紹介致します。

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【神宮だより ~となりの偉人~】
松尾芭蕉より約百五十年も前に 連歌から気軽に楽しむ文芸として俳譜を独立させ、俳句の基礎を作った「俳祖」荒木田守武。室町時代、神宮禰宜の家系に生まれ、任官中は遷宮の中絶や自然災害、宇治と山田の合戦などさまざまな苦難に遭ひながらも、道を失ふことなく神恩奉謝を旨として神前に拝跪(はいき)し続けたその姿は後世に神宮神職の鑑と伝へられてゐます。
神宮徴古館では守武に関係する資料を多数収蔵してゐますが、その中に守武自筆の『祓詞』があります。そこに刻まれた筆跡は決して流麗とは言へませんが床しく飾らない、ひじょうに実直な守武の人柄を見ることができます。
各地で開催される展覧会などでは「国宝」を見るために多くの方々が訪れます。国宝が素晴らしいのはもちろんですが、そこに「国宝」の文字がなかったとしたらどうでせう。 また違った見方になるのでは ないでせうか。独立した作品としての価値だけではなく、そこに残された生々しい程の「人」が見えなければその価値も半減してしまふものです。
ここでは一つの例として守武の『祓詞』を挙げましたが、もっと身近に「その人」が表れた歴史的な資料はあると思はれます。そこで先人を身近に感じられたとき、資料のもつ一つの価値を見出したと言へるでせう。


白旗神社ホームページへようこそ。当社は古くから藤沢の地に鎮座する古社で、相模國一之宮寒川神社で有名な寒川比古命と歴史上のヒーロー・源義経公をお祀りしています。寒川比古命は厄除け・方位除けの神様として知られます。また武芸、芸能、学問に優れ、才気あふれる源義経公は、学業成就、社運隆昌などのご神徳があります。境内には、悠久の歴史を感じる史跡が多く、四季を感じられる緑豊かな自然もあります。
ぜひ早起きした朝やお休みの日にでも、お気軽に当社にお越しください。皆様のご参拝を心よりお待ちしております。