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【神社新報コラム】杜に想ふ~文化の継承~と境内の風景

投稿日:2021年3月23日(火)


神社の風景といったら緑が多いイメージがありますが、その中に花の色をみつけると目を引きますね…そこで当社の境内に現在咲いている花をご紹介します。御参拝の際に是非見つけてみてください。権禰宜の佐藤です。

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さて本日は、神社界唯一の業界紙であります『神社新報』令和3年3月8日号掲載のコラム「杜に想ふ」を御紹介致します。

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杜に想ふ~文化の継承~

弥生三月、春の到来。「弥生の言葉は、草木弥生月(くさきいやおいつき)を略したのよ」と言ってゐた祖母の笑顔を思ひ出し、弾んだ気持ちになる。雛飾りも、今年はとくに胸にしみ入る。日本は、寿ぎの文化、光に向かって進みめかうといふ文化のやうに思ふ。

今国会では、予算関連法案として文化財保護法の一部を改正する法律案が審議される。文化財には国の指定と共に登録の有形文化財と有形の民俗文化財がある。しかし、これまで無形文化財(芸能、工芸技術)と無形の民俗文化財(風俗習慣、民俗芸能、民俗技術)には国の指定制度はあっても登録制度はなかった。登録されれば幅広い保護措置、保存や公開に必要な経費補助などが受けられる。現在、コロナ禍の中で公演や地域の祭り等の中止延期、担ひ手の高齢化、資金不足などとあひまって、多様な無形の文化財、民俗文化財は継承、活動が十分におこなはれなくなるといふ危機的現状にある。かうした危機感のもと、登録制度を新設して迅速な支援を図る必要性を、私が会長を務めてゐる自民党の文化立国調査会で議論し、このたびの改正法案づくりにつなげることができた。

成立すれば、情報発信、記録作成、映像制作、調査研究なども支援対象となり、先人の営みを力強く次世代につなぐことができる。分野については生活文化として、郷土料理や醸造技術といった食文化、茶道、華道、書道、和装、短歌、盆栽、錦鯉などを含め、地域の生活の営みと密接に関はるものとして年中行事、生業、神楽、田楽、衣食住の民俗技術など幅広く想定してゐる。各地方自治体は積極的に登録活動に向け取り組んでほしいと願ってゐる。

さらに、かうしたことを議論してゐた中で、子供たちが地元への理解と愛を育むためにと、文科省が平成29年に出した「学校教育法施行令の一部を改正する政令」の存在がまったく周知徹底されてゐないといふこともわかってきた。各都道府県の知事と教育委員会に対し、家庭や地域での多様な活動のために公立学校のお休みの日を独自に定めてよいとする通知である。 具体例として、授業の日におこなはれる地域の祭り等、地域の行事の開催日を~『体験的学習活動等休業日』とすることなどが挙げられてゐる。この通知に基づき、山形県鶴岡市は地域の伝統的なお祭り「天神祭」の日(5月25日)をふるさと休日とし、熊本県人吉市は地方祭「おくんち祭」(10月9日)の日を市立小中学校の休日とするなどしてゐるが、全国的にはまだまだ少ない。独自のお休み日で伝統文化を皆で味はふことは地方創生の力となる。ぜひともふるさと再生のエンジンとして試みてほしい。私も文科省、文化庁と連携しながらつとめていきたい。

山谷 えり子氏(参議院議員、神道政治連盟国会議員懇談会副幹事長)


白旗神社ホームページへようこそ。当社は古くから藤沢の地に鎮座する古社で、相模國一之宮寒川神社で有名な寒川比古命と歴史上のヒーロー・源義経公をお祀りしています。寒川比古命は厄除け・方位除けの神様として知られます。また武芸、芸能、学問に優れ、才気あふれる源義経公は、学業成就、社運隆昌などのご神徳があります。境内には、悠久の歴史を感じる史跡が多く、四季を感じられる緑豊かな自然もあります。
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