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神話の絵本「幸せの国の幸せの子供の話~日本神話~」20

投稿日:2017年6月8日(木)


今日は涼しいを通り越して寒い!権禰宜の新久田です。

さて、平成21年に出雲井晶(いずもいあき)氏が監修し、教育の拠り所策定委員会が企画・発行した「幸せの国の幸せの子供の話~日本神話~」をご紹介します。
この本は、「日本青年会議所内の理想国家「日本」創造グループ教育の拠り所策定委員会が「JC版教育システム親楽推進プロジェクト」を策定し、「神話の絵本の読み聞かせ」というプログラムを提案したものを具現化したものです。」(「あとがき」より)
巻末にはそれぞれのお話の解説も掲載され、子供に対するどのような教えが込められているかも述べられています。
今でもAmazonなどで販売されていますので、ご興味がおありの方は是非お手に取ってみてください。
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今回は、意地悪な兄弟からお母様の愛により救われた大国主様のお話です。

「【お母様の愛】

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白兎が言ったとおり、

因幡の国では

八上姫が待っていました。

「私は、優しい大国主様を

お慕いしております」

それを聞いて怒った兄達は、

意地悪を考えました。

「おい、大国主!

赤い猪を山から追い降ろす!

お前は下で捕まえろ!!」

兄達は、火で焼いた岩を

転がし落としました。

ゴロゴロゴロジュー

真っ赤に焼けた岩を掴み

大国主様は、大火傷!

「大国主をお助けください!!」

お母様は神産巣日様にお願いし、

教えどおり願いを込めて薬を作り、

大国主様に塗りました。

するとどうでしょう、

大国主様は、

パチクリ!

目を覚まし、

たちまち元気になりました。

何度もいじめられる大国主を見て

お母様は決心をしました。

「大国主よ、大爺じの須佐之男様は、

強く立派なお方です。

ぜひ鍛えていただいておいで」

「はい お母様。行って参ります!」

 

 

【解説】

優しく素直な大国主様は、ことごとく兄弟たちにいじめられ、二度も死に直面しますが、母親の大きな愛で助けられます。母親の深い愛情だけでは、子は一人前にならないことを悟り、愛する我が子を手放し、子供を思うからこそ試練を与えようとする愛に裏打ちされた厳しさも描かれています。


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