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神話の絵本「幸せの国の幸せの子供の話~日本神話~」21

投稿日:2017年6月17日(土)


徐々に白旗神社例祭モードに・・・権禰宜の新久田です。

さて、平成21年に出雲井晶(いずもいあき)氏が監修し、教育の拠り所策定委員会が企画・発行した「幸せの国の幸せの子供の話~日本神話~」をご紹介します。
この本は、「日本青年会議所内の理想国家「日本」創造グループ教育の拠り所策定委員会が「JC版教育システム親楽推進プロジェクト」を策定し、「神話の絵本の読み聞かせ」というプログラムを提案したものを具現化したものです。」(「あとがき」より)
巻末にはそれぞれのお話の解説も掲載され、子供に対するどのような教えが込められているかも述べられています。
今でもAmazonなどで販売されていますので、ご興味がおありの方は是非お手に取ってみてください。
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今回は、強烈な父性により鍛えられている大国主様のお話です。

「【大国主様の試練】

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大国主様が

遠く黄泉の国の

御殿に辿り着くと、

須勢理姫様の案内の後に

黄泉の国の王 須佐之男様が現れました。

「須佐之男様に

鍛えてもらいなさいと

お母様から言われて参りました」

「よしよし、鍛えてやるぞ」

その日、大国主様は

蛇がうようよいる部屋に

寝かされました。

ズッズルズルッ シャーッ

蛇はひと時も休まず、

蠢いています。

「蛇が来たら降ってね」

心配になった須勢理姫様が、

赤いきれをそっと

渡してくれました。

きれを振ると、

蛇は、すーっと

おとなしくなりました。

次の夜は、蜂と百足が

ブンブン ゾロゾロ

いる部屋に寝かされました。

前の夜と同じように

須勢理姫様が助けをくれ、

大国主様は無事に

朝を迎えられました。

 

【解説】

強烈な父性で大国主様を鍛える須佐之男様は、親戚の怖いおじさにゃ厳しかった祖父を思い出させます。

生きていると様々な困難に出合います。自分ひとりの力ではどうにもできないことも出てきます。

しかし、自分を助けてくれる人の助言に耳を傾け、あきらめず、協力して解決していけば良いということ、

また、優しい大国主様だからこそ周りの人も手を差し伸べるのだということが語られています。


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