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神話の絵本「幸せの国の幸せの子供の話~日本神話~」26

投稿日:2017年8月17日(木)


梅雨入りした頃より雨が降ってますね・・・権禰宜の新久田です。

さて、平成21年に出雲井晶(いずもいあき)氏が監修し、教育の拠り所策定委員会が企画・発行した「幸せの国の幸せの子供の話~日本神話~」をご紹介します。
この本は、「日本青年会議所内の理想国家「日本」創造グループ教育の拠り所策定委員会が「JC版教育システム親楽推進プロジェクト」を策定し、「神話の絵本の読み聞かせ」というプログラムを提案したものを具現化したものです。」(「あとがき」より)
巻末にはそれぞれのお話の解説も掲載され、子供に対するどのような教えが込められているかも述べられています。
今でもAmazonなどで販売されていますので、ご興味がおありの方は是非お手に取ってみてください。
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今回は、天降る際に邇邇芸様に天照様より授けられた三種の神器についてのお話です。

「【三つの宝物】

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邇邇芸様は、

いよいよ天降ることになりました。

 

付き従う神様達と一緒に

出発しようとしたその時、

大きな誰かが道に立ちはだかっています。

気の強い天宇受売様が、

名前を聞きに行きました。

「お前は何者だ」

「私は 国つ神 猿田毘古と申します。

天つ神の御子がお降りになると聞き、

ご案内をしたくて、ここで

お待ちしておりました」

「それは安心だ。一緒に行こう」

「では天照様、修めに行って参ります」

「邇邇芸よ、天降るにあたり、

三つの宝物を授けましょう」

そう仰って天照様は、八坂の勾玉と

八咫鏡と草薙剣を渡されました。

「八坂の勾玉は、

全ては命でつながっていることを、

八咫鏡は、

明るく清く真っ直ぐな心を持つよう、

草薙剣は、誠の勇気を教えています。

皆、この教えを守り、

邇邇芸を助けるのですよ」

「わかりました。

必ず守ります

では、しゅっぱーつ」

邇邇芸様達は、

七色に輝く天之浮橋を渡り、

地上に降って行きました。

 

【解説】

成長した邇邇芸様が、国を統治するために地上に降り立つ際、天照様から贈られた三つの宝物が、神武天皇から今上天皇まで受け継がれている「三種の神器」です。八咫の鏡(やたのかがみ)には「明るく、清い真っ直ぐな心をもつ、社会力自律的に行動する能力=人間力」八尺の勾玉(やさかのまがたま)には「人とのつながり、社会とのつながり、多様な社会グループにおける人間関係形成能力=社会力」、・草薙剣(くさなぎのつるぎ。天叢雲剣・あめのむらくものつるぎとも言う)には「社会・文化的、技術的ツールを相互作用的に活用する力=活用力」が示されています。


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