投稿日:2017年5月16日(火)
白衣袴より作業着の方が似合うと言われることが多い、権禰宜の遠藤です。
さて、少し前の話になりますが、今年の5月5日は「立夏」。暦の上では夏になります。
世間一般では明治以降の服制に倣って、6月1日から夏服に衣替えというところが多いかと思いますが、当社では少し季節を先取りして、例年立夏を以て装束を夏服に衣替えをしております。
今回ご紹介するのは、権禰宜の夏の狩衣となります。
今回は装束を整理した際に出てきた少し古い装束ですが、ほとんど使用されておらず、新品同様でした。
色目は格調高い藤色。初夏の今の季節にもピッタリです。
地紋の菊唐草に双鶴に菊の丸紋です。あまり見かけない紋ですが、藤色の地色に金紋という組み合わせもあって、豪華な感じがします。
ちなみに、秋~春先までは松葉色(まつばいろ)の地色に輪無唐草(わなしからくさ)の地紋、白の雲鶴(うんかく)丸紋です。
当ブログでは、こうした神社で用いられる装束のことなどもときどきご紹介したいと思います。