投稿日:2023年1月1日(日)
新年おめでとうございます。
令和5年 癸卯(みずのとう・きぼう)皇紀2.683年、西紀2.023年、昭和から98年の初春を迎え、謹んで聖寿の万歳とご皇室の弥栄を言祝ぎ奉り、国家国民の隆昌と氏子崇敬者各位のご多幸を祈念申し上げます。
【十干は幹、十二支は枝】
干(かん)と支(し)で干支
本年は十干が癸(みずのと・き)、十二支が卯(う・ぼう)です。
前回の癸卯は60年前の昭和38年で、男性は厄年に当たります。(干支が一回りして戻ってくるので還暦)
例年のように陽明学者 安岡正篤氏の著書『干支の活学』から本年の世相を見てみます。
【癸(みずのと・き)について】
②中国の「説文」によると『水、四方より地中に流入する形』と謂われています。
③癸は「物事をはかる」(筋道を立てる)という意味で、農民一揆で使われる揆と同じ意味を持ちます。
【卯(う・ぼう)について】
①陰陽五行では「木」(色は青)、陰の気を持っています。
②卯は「ぼう」という音で、冒(ぼう・おかす)に同じく、また茆・茅と同じ意味。
③良い意味では繁栄、悪い意味では紛糾し動きがとれなくなることを表しています。
【総括】
万事正しく筋を通してゆけば、それが例え冒険のような挑戦であっても繁栄につながり、これを誤ると混乱・動乱につながって全てを失う。来年は甲辰で、旧体制が破れて新しい激動が始まると謂われており、今年は特に誠実に丁寧に事を進めることで、来年の繁栄が拓かれそうです。
【祭祀の厳修】
新型コロナウイルス感染症の流行より、1.700回に及ぶ終息祈願祭を執り行って参りました。本年も継続奉仕すると共に、出来る限り祭典は通常通り行うことを旨とし、神様と人との仲執り持ちとして、謹厳実直に奉仕して参ります。
【大難は小難に、小難は無難に】
白旗神社はその名の通り源氏の白旗。源義経公を御祭神としておりますが、これは江戸時代以降のこと。850年前の創建時は相模國一之宮 寒川神社の分社として祀られ、寒川神社が正式名称でした。
寒川神社は皇居の裏鬼門を護る『唯一八方除守護神』として、地相・家相・方位・日柄などから来る様々な災いを除ける信仰があります。
難が有る事は『有り難い』ことではありますが、八方除けの祈願をお受けいただくことにより、平穏無事にお過ごしになられますよう祈念申し上げます。
【分散参拝は節分を目安に】
正月三が日のお守り・お札の授与は、接触時間短縮のため申し込み用紙へ記入いただく方式に昨年より変更しております。
また、祈祷を受けたいがお時間の無い方、遠方の方、なるべく人との接触を避けたい方には、郵送で祈祷致しました神札をお送りしております。
【神は人の敬いにより威を増し、人は神の徳により運を添う】
白旗大明神の御加護を戴かれまして、癸卯歳が輝かしい一年となりますよう祈念申し上げます。
令和5年元旦 白旗神社 宮司 鈴木大次