投稿日:2022年9月16日(金)
このところ雨が降らないせいか取っても取っても次の日には新しい蜘蛛の巣に引っかかってしまいます、権禰宜の牧野です。蜘蛛の巣は取りますが、「朝の蜘蛛は殺すな 夜の蜘蛛は殺せ」と言われて育ってきたのでなるべく蜘蛛は殺さず逃がすようにしています。
さて本日は境内の狛犬のご紹介を致します。
まずは御社殿正面の一対。
奉納は「鳶太子講中」として「昭和二年二月吉日」、世話人以下30名以上の名前と「田島 穂良 書」「石工 服部 源次郎」と刻まれています。太子講とは鳶職など職人さんが聖徳太子を職能神として祀ったもので、旧暦の1月21日、あるいは22日に太子廟を参拝して安全祈願を行ったり会合を行ったりします。この狛犬もその日に合わせて奉納されたものでしょう。
そしてもう一対、鳥居をくぐってすぐ、御社殿へと登る階段の正面左右に配置されています。こちらは刻印がなく、詳細は不明ですが先ほどの一対と顔つきの違いを見比べると面白いです。向かって左側の角があるのが狛犬、右側の角が無いのが獅子でしょうか。ひょろっとしたしっぽが可愛いですね。
いかがだったでしょうか。普段何気なく見ている物ではありますが、改めて見てみると新たな発見があるのではないでしょうか。また、狛犬は神社ごとに千差万別ですので旅先で神社に参拝する際は狛犬にも注目してみると面白いかもしれませんね。