投稿日:2020年11月10日(火)
境内の落ち葉は今がピークでしょうか。掃除の際は決して後ろを振り返ってはいけません…権禰宜の遠藤です。
さて、去る11月5日(木)午後4時より、藤沢市亀井野にある日本大学生物資源科学部キャンパス内のボイラー火入れ式をご奉仕して参りました。
このお祭りは、毎年この時期に学舎内の暖房設備の使用開始に合せて執り行われ、「鞴(ふいご)祭」と言ったりするところもあります。
比較的新しい大きな学舎の地下にある、これまた大きなボイラー装置の前に祭壇を設け、学部長様以下関係職員の方々のご参列のもと祭典を執り行いました。
新型コロナウィルス感染症拡大防止に鑑み、適切な距離を保っての御参列でした(足形を置いてその通りに整列されていました)。
お供え物に野菜が多いように思いますがそれもそのはず、ほとんどがキャンパス内の畑で採れたものだそうです。さすが生物資源科学部…
祭典の中では特徴的な「点火式」が行われます。古くは火打石で着火したのでしょうが、ここでは学部長・事務局長のお二方が手袋を嵌め、二か所の点火スイッチそれぞれを「着火!」の掛け声とともに押されて無事ボイラー装置が起動していました。こうした様式的な手順をきちんと踏襲していくところに、日本大学の学びに対する姿勢が表れているようで日本の未来を担う若者の学びの場として、とても信頼できるように思いました。
祭典後のご挨拶では、神社に於ける疫病の神様のことと大祓についてお話申し上げました。
本年は参列者での直会の席は設けられず、少し寂しい雰囲気も漂っていましたが…
少しお話を伺うと、理系の学部という事もあって、実験や動物・畑の世話などオンラインでは済まない事が多く、大学や学部によってさまざまなのだと実感致しました。
いずれに致しましても、日本大学生物資源科学部の学部長様はじめ職員・学生の皆様の御健勝・御多幸を祈念申し上げます。