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神社新報記事より 「七五三貸衣装が依然多く」 

投稿日:2014年12月10日(水)


冬本番、近々インフルエンザの予防接種を受けてきます。権禰宜の遠藤です。
さて、今回は斯界唯一の業界紙である「神社新報」に興味深い記事が掲載されていましたので、ご紹介します。
記事
【七五三 貸衣装が依然多く】
「~清水学園 服装調査の結果発表~
東京・渋谷区の学校法人清水学園(清水とき理事長)、専門学校清水とき・着物アカデミアでは十一月二十一日、恒例の七五三服装調査の結果を発表し、今年の傾向として五歳男児で半ズボンの洋装が多かったことや、外国人の参拝が増えてゐることなどを指摘した。
この調査は同学園により、わが国の服装動向や生活状況を考察するため昭和二年から実施。今年は十五日、同区・明治神宮(中島精太郎宮司)などでおこなはれた。
発表では、例年に続いて貸衣装が多いことを報告。女児に関しては、三歳児も長い髪をみごとに結ってゐる例が目立ったことなどが示された。また自前の和装については、親・子・孫など、世代を超えて受け継がれてゐる例が多いことなどを指摘。さらに三歳の子供では被布(ひふ)姿が圧倒的に多く、「被布文化自体は今後も継続するだらう」との見方を示した。今年は七歳女児の87%、五歳男児の64%、三歳女児の94%が和装だったといふ。
~意見の交換も~
調査発表当日には、和装文化の発信について、関係者の意見交換もおこなはれた。このなかでは、「衣・食・住のうち『衣』だけが政府の保護がないといへる」「和装は敷居が高い印象がある」などの意見や、明治維新後の洋装の急速な流入による環境変化が、現代の「敷居の高さ」に繋がってゐる可能性への言及などがあった。また清水理事長は、地方では貸衣装の事例がほとんど見られない傾向を紹介。その上で、都市部で貸衣装が増えてゐる傾向について、核家族化の影響が出てゐるのではないか」との見解を示した。
このほか「和装に対する意識の醸成」の必要性に関し、「外で和装を見かける機会を地味に作る」「行政との連携」などの方途についても意見が交はされた。」(旧仮名遣い原文ママ)

神社では、初宮詣や七五三の際に、祝児はもちろんご家族の方々も和装をされることが多いので、目にする機会も多いですが、現代の日本に於いては、和装の人を街中で見かけるととても目を引きます。それだけ日常生活の中では縁遠いものとなってしまっているのが現状です。
若い女性で、着付けを嗜み和装を日常にされる方も増えていると聞きますが、こうした動きが広がって、和装が当たり前の社会になるとよいと思います。


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