投稿日:2019年12月11日(水)
【神道百言57】
『鉄丸を食すといへども、心きたなき人の物を受けず。銅焰に坐すと雖(いへど)も、心穢れたる人の処に到らず。』~八幡大神託宣~
(天照皇大神は正直を尊び、春日大明神は慈悲を重んじたのに対し、八幡大神は清浄を尊ばれた。これは八幡大神の教へで汚職、わいろ、不正は神の最も憎むところとされた。
因みに三社のうち天照大神の御教へは、『謀計は眼前の利潤たりと雖も、必ず神明の罰に当る。正直は一旦の依怙(えこ)に非ずと雖も、終には日月の憐みを蒙る』とあり、
春日大神の神託は『千日の注連を曳くと雖も、邪見の家に到らず、重服深厚たりと雖も、慈悲の室に赴くべし』とある。
三社託宣の三社は、神宮(伊勢)・石清水八幡宮・春日大社のことを指します。この託宣は室町時代には確立されていたと謂います。各社の創建は西暦で春日大社が768年、石清水八幡宮が859年。室町時代が西暦1.400年頃として・・・と考え始めましたが、詳しい事は学者さんにお任せしようと諦めることにします。宮司です。
さて去る12月1日(日)正午より、湘南クリスタルホテルにおきまして『白旗神社神輿保存会 結成40周年記念式典』が開催され、役員・総代と共にご案内いただきましたので出席させていただきました。
白旗神社の義経・弁慶2基の神輿渡御は、宝暦7(1.757)年より262年もの永きに亘り盛大に開催されておりますが、戦時中には担ぎ手がなく、中止を余儀なくされた時期もありました。しかしながら昭和54年、折しも全国的に神輿ブームが巻き起こり、氏子青年の熱意により戦後20年ぶりに神輿渡御が復活すると、翌55年に白旗神社神輿保存会が結成されました。
初代会長 大澤利八様(故人)、2代目 島津功様(故人)、3代目 川島孝道様、そして現会長は2代目会長のご子息 島津宏幸会長により継承され、明年40周年を迎えます。
(30周年記念式典の写真。皆さん10歳若いですね。)
式典では、3代目会長 川島孝道名誉会長に、白旗神社から感謝状と記念品を贈呈致しました。
鏡開きの前には、鳶頭による御祝の木遣りが披露されました。
会長・宮司・市長・代議士・県議・責任役員・総代会長・友好団体代表による鏡開き
市川県議による乾杯発声。渡されるままに着ましたが、何故か松竹梅の半纏で、樽酒は月桂冠。
清興は徳間ジャパン所属 沖田真早美さんの歌謡ショー。
閉会後、関係者にて。
お神輿を担ぐ人が年々減少傾向にあるのは、どこの地域でも同じであろうと思います。知恵を出し合いながら、子々孫々まで神輿渡御が行えるようお力添えをお願い致します。
誠におめでとうございました!
(写真はphoto merry shounanの長田さん撮影。ありがとうございました。)