投稿日:2019年9月30日(月)
【神道百言49】
『詔(の)り直し、聞き直し、見直す』~古事記・延喜式 大殿祭祝詞~
(「詔直し」は古事記、「聞直し、見直し」は大殿祭祝詞(おおとのほがい のりと)(延喜式)の句で、その双方を集めたものである。その「詔直し」とは先方の言葉を善意をもつて受け取ること、「聞直し」は、つまらない言ひ分を聞いても善意で善い方に聞き取り、「見直し」とは悪いことがらでも善意を以て見直すことの意である。
人間は完全でない。他人の言葉、他人の行為を善意をもつて見直し、善い方に解釈して受け取る。さうすることが、相手を包容し、善い方に導くことになる。)
身に沁みます。宮司です。
さて毎年曜日に関係なく、9月19日は寒川神社流鏑馬神事に射手として、20日は例祭に相模湘南支部宮司として参列させていただきました。
19日午後2時からの流鏑馬は25歳から射手として奉仕させていただいており、(公社)大日本弓馬会・武田流一門として神事奉仕をさせていただきました。
私は半分引退の身で、1年に1度、寒川神社だけで奉仕させていただいておりますが、本年は2の組1番手として式の的は(3つの的を2回)6的全的中、その後の競射(きょうしゃ。小的)では1的中で無事に奉仕を終えられましたのは、当社と御祭神を同じくする寒川大明神のご神徳のお陰と感謝するばかりです。
写真は漫画家 佐野絵里子先生より頂戴致しました。(2の的。馬は寒川神社の神馬 平安号)
20日の例祭には献幣使として神奈川県神社庁長 鶴岡八幡宮宮司様が参向され、盛大に執り行われました。(祭典前 社務所前での列立(れつりゅう))
(祭典を終え、退下(たいげ)する宮司以下祭員・献幣使・同随員)
寒川神社に伺うと、お祭り以外でも勉強させていただくことが多く・・・
砂利が飛ばないように竹が敷いてありました。
金閣寺に施してある垣根なので『金閣寺垣』と呼ばれるそうです。
竹を炙らずに曲げてあります。これは京都の竹でないと出来ないと聞きました。
細かい所まで手抜きがありません。流石、相模國一之宮です。
10月22日には即位礼正殿の儀に合わせて神輿渡御が、寒川駅前から寒川神社まで行われるようです。
祭典終了後の直会では県内外の多くの宮司様と、また私が修行させていただいていた時の宮司(現在は名誉宮司)様には、部屋を移してじっくりとご指導頂くことが叶いました。
寒川神社は1.300年以上前に創建されており、当社は特別に由緒の深い摂社(せっしゃ)という関係であります。
春分・夏至・秋分・冬至には本殿の真上を太陽が通り、また皇居の裏鬼門を護る全国唯一八方除守護神として全国から崇敬されております。
本年も寒川神社 寒川大明神様とのご縁を深めることが出来、また神様からいただいたご縁で集った皆様にご指導いただけ、大変有難い2日間となりました。ありがとうございました。例祭斎行おめでとうございました。