投稿日:2019年12月29日(日)
【神道百言60】
『おのれを責めて人を責むるな 及ばざるは過ぎたるよりまされり』~徳川家康・東照公御遺訓~
(人を責める前に自分を責めるのは、自己反省が何にもまして大切なることを述べたものである。過ぎた言行は引込みがつかぬ。及ばないものは、まだ反省して実行するなら、及ぶこともあり得る。それ故、及ばない場合は過ぎた場合よりもまさつてゐるとしてよい。
自己反省と努力
この二つが自己を昂める上に大切な所以を、家康はその一生の苦労のうちから学びとつた。
克己心と腹八分目
人生は長い眼で見るべきであり、苦労人の言葉にも耳を傾けたい。)
足りない方がやり過ぎるより勝っている。深いですね・・・宮司です。
さて28日午前10時より藤沢駅北口マンションの一室において、新居の清祓いに合わせて神棚奉鎮祭のご奉仕に伺いました。
前のお住まいから徒歩2分程の所にある新居のマンションは、地鎮祭・竣功祭ともに私が伺った建物でした。
施主様は、当社の前宮司職舎を建設して下さった会社の前社長様で公私共に大変お世話になっており(翌日が82歳のお誕生日でした。おめでとうございます。)、引っ越しに際しては、新しい神棚(お社・附属品など)一式の手配までお任せいただきました。『前の神棚は1年365日だから365寸(1.387㎝)にしろと言われて作ったが大きすぎたので、板を伐って再利用した』とのことで、板の厚みを見るとその面影を感じます。
また、この厚みの板をマンションの天井などから吊るのは難儀することから、台を設けられておりました。(突っ張り棒でしっかり補強されておりました)
『この前の大嘗祭(だいじょうさい)の時に「庭積机代物(にわづみのつくえしろもの)」として、皇居に献納された里芋が作られた隣の畑のものだから、これだけは持って帰って。』と有難い里芋を頂きました。
お祓いには「荷物運び」にと、お孫さんがお手伝いに来て下さいましたので、大変助かりました。お孫さんに「神様事はきちんとやるんだぞ」とおっしゃっているのが印象的でした。
いずれに致しましても、新居で新年を迎えられます事、誠におめでとうございます。ご家族皆様が平穏でお過ごしになりますよう祈念申し上げます。