投稿日:2020年7月12日(日)
【神道百言70】
『うそ云ふな ものほしがるな からだだわるな』~橘 曙覧・家訓~
(曙覧(あけみ)が伊勢神宮に詣で、五十鈴川の水を汲み帰り、之を墨にすつて書き残したと云ふ「家訓」の一節。「だわるな」は「怠けるな」の意。倭姫命が日本武尊の仰せられた「慎んで怠ることなかれ」の御言葉にも通ずるものがある。
全体としては、「嘘言ふな、物欲しがるな、身体を怠けさせてはならぬ」の意で、日常の教へとしてはこれだけ実行出来ても立派だといへよう。
神道が「日用の道」である以上、むづかしく考へることなく、平易に説くことも大切だといへよう。)
どのような業界でも専門用語がありますが、それを平易に説明することの難しさは、皆さん経験されていることでしょう。私もまだまだ・・・宮司です。
さて去る10日(金)、善行神社の世話人をお務め下さっている齋藤彰様のお母様より春日灯篭をご奉納いただき、林石材店様により設置作業が行われました。
これは、齋藤様のご自宅にあったものですが、諸般の事情により移動を余儀なくされたことから当社にご相談があり、お引き受けしたものです。
まず設置前に、林石材店様によって斎藤様のご自宅から灯篭を引き揚げ、『奉納』『令和2年7月吉日 齋藤ツネ子』の刻銘と、なるべく倒れないように中に芯を入れる作業と同時に、当社設置場所に基礎を打設されました。
天候不順が続いたため予定より遅くなった設置当日の10日、奇しくも齋藤ツネ子様のお誕生日という吉日に作業が行われました。
意外と細い芯ですが、『まず倒れることはありません』とのこと。ですが、登ったりゆすったりしないで下さい。
電気のある現代では灯篭に火を灯すことが少なくなりましたが、中秋演奏会の折などにはローソクを入れてみたいと思います。
齋藤様、誠にありがとうございました!