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寒川神社流鏑馬神事のお手伝い

投稿日:2020年9月22日(火)


【神道百言82】

『もろもろの穢れの雲を祓ひなば 心の月はいつもさやけき』~吉川惟足・六根清浄大祓口授~

(「月に村雲・花に風」といふ古語がある。これは、村雲月や、風のないときの花こそ上々のものである。といふ意に用ひられてゐる。心を月に譬(たと)へるならば、心の月がいつも潔(さや)けく清くあるためには、月に穢れの村雲がかからないやうに、いつも穢れを祓ひ去る努力が必要である。

~略~ 神道では「穢れ」とは、本来のものでなく、後から色々の環境によつて後天的に着いて来たものだと考へてゐる。

それ故、本来の「無邪気な心」をいつまでも保持していかうとするならば、後から付いてた色々の穢れの雲を祓ひ去ることが、信仰上ではいつでも大切だといふことになる。)

「気が枯れる」ことを「穢れ」とも云い、気枯れは死んだ状態をも意味します。穢れを祓い去るべく、当社では6月と12月の30日に大祓式(おおはらいしき)を執り行っております。当日参拝されなくても参加が可能となっておりますので是非ご参加下さい。宮司です。

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さて毎年9月19日は寒川神社の流鏑馬神事が行なわれるため、16日から始まる馬場準備の段階から時間を見つけてお手伝いに伺いました。

というのも、私が寒川神社での修行時、大日本弓馬会 武田流 金子四郎家教先生の門下で流鏑馬の稽古をさせていただいていたということで、当社宮司就任後もお仲間に入れていただいており、年に1度、寒川さんの時だけはご恩返しに伺っております。

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(寒川神社神職だった頃の私と金子家教先生。寒川神社にて)

上記、馬場の写真は杭が入れてあるだけで、まだロープが張れていない状態です。

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ロープが張られ・・・

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馬のために馬場の土をユンボで掘り起こし柔らかくします。

その他、控室の準備や立ち入り禁止区域のロープ張り、看板取り付け、18日には習礼(しゅらい。お手伝いの方のリハーサル)などのお手伝いを致しました。

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準備中に昨年の成績表を見つけました。最多的中は逃しましたが、なかなかの好成績だったようです(笑)

19日当日は、石川 諏訪神社の例祭奉仕の後、駆け付け、射手の皆さんの補助を致しました。(本年は騎乗しませんでした)

神事中には、何千万円もするというカメラで8K映像の撮影が行われ、来年1月頃からネット上で放映があるとのことでした。

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本番直前なのに寝ている平安号。

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洋馬の物とは違い、舌のような形をした鐙。(あぶみ。足を載せる所)

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神事中の写真はありませんので昨年の雄姿を・・・。

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年に1度しか参加しないため、1年ぶりにお会いしたカメラマンさんに昨年の写真をいただきました。

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翌日20日付 読売新聞湘南版。写真は寒川神社神職が騎乗する平安号でした。

例年であれば、神事後、直会がありますが本年は無しということで、片付けをして解散となりました。

コロナ禍により一般の観覧者の入場が出来ず寂しい神事となりましたが、天下泰平・五穀豊穣・疫病退散の祈願が無事に行われました。

奉仕の皆様お疲れ様でした。おめでとうございました。


白旗神社ホームページへようこそ。当社は古くから藤沢の地に鎮座する古社で、相模國一之宮寒川神社で有名な寒川比古命と歴史上のヒーロー・源義経公をお祀りしています。寒川比古命は厄除け・方位除けの神様として知られます。また武芸、芸能、学問に優れ、才気あふれる源義経公は、学業成就、社運隆昌などのご神徳があります。境内には、悠久の歴史を感じる史跡が多く、四季を感じられる緑豊かな自然もあります。
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