投稿日:2020年11月6日(金)
【神道百言93】
『進む世の声をも聞かんわれとわが 心の窓を広く開きて』~秩父宮妃御歌~
(昭和34年の新年宮中御歌会の御題は『窓』であつた。この御歌は、そのうちの一つで、秩父宮妃は勢津子殿下のことである。
時勢に処するに、ただ流されてゐるだけでは自己を喪失したことになる。自己にだけ捕らはれ過ぎると、世間に耳を貸さないことになる。
~略~ これに対し進む世の声を聞くとは時代の進運・輿論に耳を貸すことである。時の動きに耳を傾け時勢を知ることは、日新の道から見ても肝要のことである。
~略~ この御歌は自分の心の窓が、知らず知らずのうちに閉ざされつつあるのに対する反省の痛棒である。
進む世の声のうちに、産む霊(ちから)・神の生成化育の声を聞かうと心掛けるものにとつては、なほさらのことである。『われとわが』の五字に、進んで努力しないでよいのかとの打棒の声が聞かれる。)
数年前、小泉環境大臣が「新聞は自分が興味のない記事も読めるところが良い」とおっしゃっていました。確かにインターネットでは自分の興味のある記事しか目にしませんし、SNSでも同様です。ただ、新聞社により主張が大きく違うため、同じ新聞社の記事ばかり読むのもよくないと感じます。対極にある朝日と産経を読み比べると良いのでしょうが・・・巨人ファンの宮司です。
さて1日の第一日曜日清掃奉仕後の午前9時から、当社では初めての試みとなる注連縄奉製作業を行いました。
これは、鳶頭の渡邊さんが当社でも手作りの注連縄を奉製したいと思われ、川崎 稲毛神社での奉製作業に参加されたのをきっかけにトントン拍子に話が進み、稲わらは長谷川ファーム様よりご奉納いただき、過日有志にて選別作業を行い本日に至った次第です。
ご指導下さったのは、稲毛神社の社人である坂口様と川崎古式消防記念会 一番組の河西様です。
坂口様は代々の社人として、稲毛神社に40数年注連縄を奉納されているそうです。
芯になる縄を3本、注連縄を掛ける本殿の幅に合わせて切ります。
芯であり長さの目安となる縄を1本通し、藁を巻いていきます。
市川様・河西様に指導を受けながら作業する渡邊鳶頭。
要領をお教えいただき、当社関係者で3本を奉製。
これを・・・
束ねて・・・
締めていきます。
最後は麻紐で縛り完成です。
完成までおよそ2時間。意外と早い作業時間でした。
新しい注連縄は年末に取り換える予定です。
今更ながら集合写真を撮っておけば良かったと後悔しております・・・。
作業後、新設された東屋に千社札を貼りたいとのことにて見学致しましたが、釣り竿を改良された道具を使って器用に貼っておられ、一同感嘆の声を挙げました。
河西様より「稲毛神社みたいに年に2回注連縄を作って奉納する「講」を作ったらどうですか?」との声を受け、当社関係者からは「湘南一の大注連縄をつくろう!」「寒川神社や出雲大社相模分祀より大きいのは無理だろう・・・」などの声が聞こえました。
ご指導・お力添え下さいました坂口様・河西様、また注連縄奉製をご提案下さいました渡邊鳶頭、ご協力下さいました山口総代会長、神輿保存会 島津会長・斎藤理事、横町山車囃子保存会 小峯会長、牛若会 河合様・江嶋様、誠にありがとうございました!
目指せ世界一!!(笑)