投稿日:2020年12月16日(水)
【神道百言97】
『影かたちその源は二つなし 死生やともに一筋の道』~中西直方・死道百首~
(~略~ 自分の影は日が当たると出来、日が当たらないと見えない。影が見えないからといつて、影は無いとはいへない。同じ道理で魂は見えないからといつて、無いとはいへない。同様に心といふものは見えないが、人の心のあることを否定する人はいない。
~略~ 自分の実在についても、何が自分を生んでくれたか。信仰的には産霊(むすひ・むすび)の神の働きによる。~略~ 生まれたものはやがて死に、死んだものは再び生れてくる。死生が一つの産霊の道に帰するといふ信仰がここにある。科学と違ふところは、科学は人生を冷厳に見つめるが、信仰は高天原始源の神の世界の存在を信じ、自分を生んでくれた祖神(おやがみ・そしん)の温かい懐に帰ることを説く。同じ帰るなら温かい祖神の迎への手を信じたい。)
古事記では、一番最初に出て来る神様が天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)、その次に神産巣日神(かみむすびのかみ)と高御産巣日神(たかみむすびのかみ)で、むすび(むすひ)の神は天地を創造された神と謂われます。存在するものはすべてむすびから生れているわけです。
コンビニで売られている「おにぎり」からは何も生まれないのと同じで、皆さんはお母さんの「おむすび」で大きくなられたことでしょう。ケガを「手当て」で治すように手のひらは偉大ですね。宮司です。
さて去る11日(金)、鳶頭の渡邊さんが来社され「現場にある大きいモミジを撤去しないといけない。立派なので神社に移植しないか。ただし、急ぐ。」とのお話があり、御祓川(みそぎがわ)の施工でお世話になった蛭田造園さんに連絡したところ、同日に現場を確認、翌12日(土)に移植作業をして下さいました。
まずは送っていただいた現場写真から。
大(上写真)小(下写真)各1本づつあるとのことでした。
午前中の現場での作業風景を送っていただきました。
神社では午前中に2名の方が下準備をして待ち受けて下さり、午前中で作業が終わるかと思っていましたが・・・
サカキ2本を伐採。深植え(というのでしょうか)であったためか、根っこを取るのに大変苦労されていました。
また、午前中に掘った穴では到底入らないほどの大きさであったため、午後も穴掘りからスタートでした。
小さい方のモミジは、3年前に奉納していただき元気が無かったオオサカヅキと入れ替えました。
まだ色づいておらず、他の木より大きめです。
写真でもお分かりいただける通り、大きい方は夕方になってしまいました。
(後日撮影)
丁度、石碑の裏が汚くなっておりましたので、景観も良くなり大変有難く思います。
機転を利かせて下さいました勝栄土建の渡邊社長、迅速にご対応下さいました蛭田造園様、誠にありがとうございました!