投稿日:2021年2月2日(火)
【神道百言99】
『産土(うぶすな)に生れ出でつつ産土に 帰るこの身と知らずやも人』~本田親徳・産土百首~
(「産土」とは六人部是香の「産土社古伝抄」がいふやうに「産す根」(うぶすね)であつて、「万物を生産せしむる根本の神」と申す意に解してよい。歌の意義は、この根本の大地の上に生れ出でたものは、結局はこの大地の神のみもとに帰る以外にない。この道理を知らずに、キリスト教では天国に帰るとか、仏教では極楽浄土に帰るとか伝へてゐるが、神道では「大地なる母から出たものは、最後には母なる大地に帰る」といふ鉄則にゆるぎはない。~以下省略~)
神道では上記の外にも、祖先から出でて祖先に帰るという考え方もあります。
慰霊の「形」は時代によって変化するものと思いますが、「根本」は変わらないと思います。祖先を敬うことが、周りの人、近所の人、地域の人、ひいては世界中の人々の平穏を願う心に繋がることでしょう。目に見えないものを信じる心を大切にしたいものです。宮司です。
さて去る1月31日(日)午前10時より、境内西側に鎮座されます森脇稲荷神社の初午祭が行われ奉仕致しました。(本年の初午は2月3日)
森脇町は神社北側の町内で、神社も森脇町内会に所属しています。(森脇町の子供神輿は先代宮司のお手製です)
社殿は元々神社にありませんでしたが、開発が進むにつれ場所を追われ神社に祀られることになりました。その際には、恩人である東仲ノ町の廣瀬さんの髪の毛がお社の下に埋設されたそうです。
緊急事態宣言発令中ということもあり少し寂しくはありましたが、久しぶりにお顔を拝見する方々と談笑することが出来、神様と皆さんからのお力をいただけたように感じました。
森脇町内会の皆さんの平穏無事をお祈り申し上げます。おめでとうございました。本年も宜しくお願い致します。