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永谷天満宮 春季例祭・湯立神楽奉仕

投稿日:2021年4月3日(土)


【神道百言5】

『清浄に二義あり。謂ゆる内清浄、外清浄なり。其の心誠一にして神と交るものは内浄なり。内浄の誠一は則ち正直の心なり』~日本書紀纂疏

(~略~ 内清浄とは心の清浄であり、外清浄とは身体を清浄にすることである。心を清浄にするといふことの極致は、自分の心を一つにする。或は真心を持つて、心の故郷ともいふべき神の心と一体になることである。

心の清浄とは具体的には何かと問はれるなら、それは「正直」の二字を守り、これを実行する以外にないといへる。

この教へは結局、清浄とは何かを明らかにしたもので、清浄の極致は「正直」の二字以外にないことを教へたものである。~略~

「正直の頂(こうべ)に神やどる」といふ教へが、伊勢神宮の教化の根本にあることを知つておきたい。これは考へ抜き「実践」した体験から生まれたものである。~略~)

大人になると正直を通せないことも多くあることでしょう。そういう時には、神仏の前に額づいてみてみるのはいかがでしょうか?心苦しさが和らぐかもしれません。宮司です。

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さて去る3月25日は曜日に関係なく、横浜市港南区上永谷に鎮座されます永谷天満宮の春の例祭・湯立神楽が斎行されお手伝いに伺いました。

同社では長い間神楽が途絶えておられましたが、一昨年から再興奉仕されております。(写真は見学に来て下さった白旗神社牛若会 江嶋会員よりいただきました。ありがとうございます。)

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同社は『日本三躰(さんたい)天神』と呼ばれており、三躰とは御祭神 菅原道真公自身が彫った自身の彫刻が3体あり、その内の1体が祀られている神社という意味です。

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例祭、終了後の湯立神楽は午後2時からですが、午前10時に集合し神楽場の準備を行いました。

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例祭はマスクを着用しての奉仕となりました。これも昨年までは厳禁の行為でしたが・・・これが通常になるのでしょうか・・・。

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撮影者の江嶋さん、上下の行き来をして下さっていたんですね。ありがとうございます。(この時点では神楽観覧者用の椅子が設置してありました)

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余談ですが、同社の宮司は今期(7月)まで神奈川県神道青年会の会長をお務めで、最後尾を行く森戸神社の禰宜さんが次期会長です。

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小雨模様でしたので、舞手以外は社務所前の屋根の下での奉仕となりました。

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神楽が始まるときには、観覧者用の椅子も撤去されていました。

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私の笹舞です。

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マスクをしていると誰だか分かりませんね。

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天神様といえばウメですが、同社はサクラも綺麗でした。

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釜場です。再興3回目ですが、昔から使われていた釜は年季が入っています。

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神奈川県神道青年会、新旧会長の共演です(笑)

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終了後には、皆さんが飾りの紙垂(しで)をお持ち帰りになりました。

通常お祭り奉仕後には直会(なおらい。お供えされたお神酒などをいただき、神と人とが直り会うことから、ナオリアイ→ナオライ。直会までが神事とされています)があり、奉仕者と関係者で一献傾けるところですが、コロナ禍ではそれも叶わず締めとなりました。

今まで奉仕してきて初めてのことでしたが、掻き湯や笹舞の際、司会から「是非釜場の近くでご覧下さい」と呼び掛けたところ、全員が釜場に近寄られご覧下さいました。また、御祓いの際には、誰が指示した訳でもありませんでしたが、奉仕者が向く方の方々は皆さん低頭されておられ、こんなに素直に神楽をご覧下さる地域は初めてでした。

いずれに致しましても、上永谷氏子区域の皆様の平穏無事をお祈り申し上げます。おめでとうございました。


白旗神社ホームページへようこそ。当社は古くから藤沢の地に鎮座する古社で、相模國一之宮寒川神社で有名な寒川比古命と歴史上のヒーロー・源義経公をお祀りしています。寒川比古命は厄除け・方位除けの神様として知られます。また武芸、芸能、学問に優れ、才気あふれる源義経公は、学業成就、社運隆昌などのご神徳があります。境内には、悠久の歴史を感じる史跡が多く、四季を感じられる緑豊かな自然もあります。
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