投稿日:2021年4月11日(日)
【続 神道百言7】
『神道は生きる事ばかりにて宜敷(よろしく)と存じ奉り候、何もかも時々刻々に物を生かし候所こそ天照大神の御道と存じ奉り候』~黒住宗忠書翰集~
(~略~ 神の産霊(むすび)の力とは神はすべての物を生み、生かして育て、伸ばすお力の持ち主であられることを信じ、その御心を頂いてゐる私共としては、この神の御心の通りに生き抜くべきである。人間にもすべての物を生かす力が与へられてゐるとして、人を傷つけ隠し入れるのでなく、反対にその人の持てる力を生かし、伸ばしてあげるべきである。さうすることが、やがて神の御心に添ふことになり、神の御心に添ふことになり、神の御心のまにまに生きてゐることになる。
この極致がやがてこの文章にある「神道は生きる事ばかりにて宜敷と存じ奉り候」である。「時々刻々」とは、「僅かの間でも」の意味で、「物を生かし候所こそ、天照大神の道と存じ奉り候」となる。天照大神の御心が、生成化育の実行、実現にあることを、そのまま身に体したものの所信の一節である。)
「やってみせ、言って聞かせてさせてみせ、誉めてやらねば人は動かじ。
話し合い、耳を傾け承認し、任せてやらねば人は育たず。
やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。」山本五十六
ということも、天照大御神の御道ということですね。宮司です。
さて、おみくじ掛けといえば横に紐が通っていて、そこにおみくじを結ぶのが一般的ですが(上記写真参照。本年正月)、近年は縦に紐が通っているものを見かけませんか?これは、縦の方が省スペースで数多くおみくじが結べることで、繁忙期の紐の交換の手間を省くことが出来ることから、少しづつ主流になりつつあるおみくじ掛けです。
当社でも数年前から鳶頭の渡邊さんに相談しながら作り替えたいと思っておりましたが、いくつかの事情で実現していませんでした。
そこで本年正月、試しに既存のおみくじ掛けを改良して縦型にしてみました。(下記写真)
すると、断トツで縦型の方が使い勝手が良いではありませんか!ということで早速、渡邊鳶頭から地元の(有)神明工務店さんに相談、すると早速設計図を書いて下さり、この度の新設となりました。
当初、予算の関係から屋根は板1枚にする予定でした。
神明さんの工場に下見に行った頭から「屋根が無いと格好悪いからと、屋根は大工さんが奉納して下さるそうです。」と、連絡をいただいた時の写真です。感謝感激!!
部材はスギで、防腐処理を施していただいております。
一方、神社では㈱勝栄土建さんにより事前に下準備が行われました。
既存の支柱を取り除き・・・
斜面のため、高さを測って、柱を入れるパイプを埋めセメントで固めました。
4月9日(金)大安の佳き日に、設置です。
バラバラに運び込まれた枠を組み立てて行きます。
クギなどを使わずにホゾ穴に入れ、木のクサビを入れます。その方が強度が上がり、長持ちするそうです。
パイプと柱の隙間から水が入らないようにコーキング剤で穴を塞ぎました。
おみくじを結ぶための紐(縄)を下げる金具の取り付け。
風で紐(縄)が絡まないように、この穴に紐を通します。
柱が動かないようにパイプをセメントで固めて、紐を通して完成です。
この度は(有)神明工務店様のアイデアとご厚意を賜り、大変立派なおみくじ掛けが完成致しました。誠にありがとうございました!