投稿日:2021年6月23日(水)
【続 神道百言9】
『天道まかせ程、世に安心なる事は御座なく候、心安く暮し候こそ、高天原と存じ奉り候、其原こそ、神はましますと存じ奉り候』~黒住宗忠翰集~
(黒住宗忠の名言の一つに「吾がなすは、吾がなすにあらず、神、吾をしてなさしむるなり」といふのがある。自分の行動は自分一人の行動ではない、すべては自分を在らしめた神が私を動かしてゐるに外ならない、とする思想である。この自覚が信仰に生きるものにとつて大切である。
「天道まかせ」とは、「神の御心のまにまに」生活することである。神の御心のまにまに生活することが、神の世界に生きるものの態度である。さうなれば、高天原に生きてゐる・・・すなはち、神の御心のまにまに生きてゐることになる。
この黒住宗忠の言は、信仰とは我意(がい)を張ることではない。すべてを神にまかせ切つて生活するにあることを、端的に教へられたものである。)
現代においては行き過ぎた信仰に感じてしまいますが、この時代には必要な信仰の形だったのでしょう。教義・教典の無い神道において「神の御心」とは?これを探求するのが神道の信仰の一面でもあると思う宮司です。
さて梅雨空となりました19日(土)、藤沢市弥勒寺におきまして、住居新築にあたりましての地鎮祭の奉仕に伺いました。
施主様のお母様と地域団体でご一緒させていただいており、「ケジメはしっかりしなさい」とのお言葉を受けて、午前9時から結婚の奉告祭、引き続き地鎮祭となりました。
「やりなさいとは言ったけど、きちんと準備したのか気が気じゃなくて・・・私が携帯電話を忘れて来てしまいました(笑)」(ちなみに、奉告祭の後には神社に傘をお忘れでした(笑))
清めの雨と大神様のご加護を戴かれまして、お2人の末永いお幸せと工事の安全を心より祈念申し上げます。この度は誠におめでとうございました!