投稿日:2021年12月7日(火)
【神道百言23】
『人知れず思ふ心のよしあしも 照らしわくらむ天地の神』~昭憲皇太后御歌~
( ~略~ 心の働きといふものは、外からは見ることは出来ない。それが「人知れず」である。自分の心の働きは、自分に心を授けてくれた神だけが知つてをられる。
~略~ 「照らしわくらむ」とあるのは、自分の心を神の心に照応させるならば、必ず神の啓示が自分の心に通じ、神からの教へ、悟しがあると考へるべきであらう。但し「思ふ心のよしあし」であるから、根本は神の啓示を待つ以前に、自分の心の判断の方がより大切である。それが善意から出てゐるのか、悪意から出てゐるのか。神に照応すれば、神の心は私たちに何を求めてゐるのか。心の持ち方のすべてを示してくれるであらう。)
昭憲(しょうけん)皇太后は明治天皇の皇后で、明治天皇と共に明治神宮の御祭神です。現代からは想像できませんが、生涯に3万首の和歌を詠まれたということです。(仮に0歳から1日1首詠んでも82歳!)宮司です。
さて第一日曜日の5日、有志による境内清掃奉仕の後、午前9時より本六町(車田町)において、住居解体のお祓いに伺いました。
このお宅は、永年当社の神輿保存会の理事・副会長をお務め下さった「やっちゃん」のお宅で、施主はご子息です。(やっちゃんは、長い闘病生活の後、本年5月に逝去されました。慎んでお悔やみ申し上げます。)
白旗神社とお神輿が大好きだった故人が偲ばれます。
(荒神様(カマドの神様)のお神酒入れ(瓶子・へいし)は昔の当社の記念品でした)
お宅は昭和の30~40年代に建てられており、土間にはカマドもあり、趣のあるつくりでした。昔はお正月には親戚がお集りになり、ここで餅つきをされていたそうです。
カマドの神様も丁重にお祀りされておりました。ここでも、真面目で几帳面だった故人が偲ばれました。
お祓いには町内在住で施主様と幼馴染の当社の宮頭も参列下さり、感謝の誠を捧げられました。
(井戸のお祓い)
桐のタンス2棹(さお)を処分されると聞き、着物用に・・・と思いましたが、すでに宮頭が引き取られるとのことでした。(残念!)
年明けに解体、3月頃からは施主様のお宅の建設が始まるとのことで、寂しくもありますがご先祖さまもお喜びのことと思います。
工事が事故無く取り進められますよう祈念申し上げます。