投稿日:2021年12月14日(火)
【神道百言24】
『天地(あめつち)の 神にぞ祈る 朝なぎの 海のごとくに 波たたぬ世を』~昭和天皇御製~
(昭和8年の御製である。全国の神社では、「浦安の舞」の歌として、神前でこの御歌を歌ひ舞つてゐる。
歴史は時代のベールの向ふ側に去つて、歌の御心だけが今日に生きつづけてゐる。それは陛下の御心が永遠のもので、いついかなる時も「朝なぎの海の如くに波たたぬ世」の実現を祈る以外にない。それは神社の祈り・・・神の御心も同じで、全国の神社が、その祭礼に「村内安全」・「天下太平」の幟をたてるのも、それが神の御心に外ならないからである。~以後略~ )
浦安の舞は昭和15年、皇紀2.600年を奉祝して作られた神楽舞です。当社では例祭や結婚式の際に奉納されます。私の実家の神社では、毎年氏子の小学5年生4人が舞っていました。いずれは当社でも・・・宮司です。
さて、お正月を迎える前に本殿の御簾(みす)を新調致しました。
御簾は日除けや目隠しとして、多くの社寺の調度品です。竹の部分は黄色の薬剤で色付けされており、虫よけにもなっております。
房の部分は麻を細かくして、白・赤・黒に染められています。
また、縁(へり)の部分は、拝殿は緑、幣殿は赤になっており、神様に近づくにつれ高貴な色が使われています。
今までのものは扉2枚分の大きなもので、お祭りの時などに取り外したりしなければなりませんでしたが、この度は扉1枚につき1つにし、長さを短く作ってもらいましたので、大変便利になりました。
神社は神様のお住まいですから、境内整備は勿論のこと、こうした調度品も少しづつ綺麗に整えて参ります。