投稿日:2022年10月14日(金)
【続 神道百言40】
『五月蠅(さばへ)なす人も入り来ず、大神の鎮まりいます杜(もり)は静けし』~佐久良東雄歌集~
(神のいます杜(もり)は、静寂の所であることが望ましい。そこは神のお住居する所であるから、境内に社務所を置き、そこに人間が住み、常の生活が行はれることは、理想としては望ましいことではない。いはんや、観光神社が望ましいといつて境内に観賞用の樹木や草花を植ゑ、動物を飼ふことなどは、境内を植物園や動物園と間違へるやり方だといはざるを得ない。
神の森(境内)はうるさい人間も入り込まぬ、大神の鎮まりいます所なのだから、静寂を第一義とすべきである。神威にふれる所、それが静寂の地である。
神社によつては境内の一木一草に名札をつけてゐる所もある。何の樹かしらないが、神々しいといふ気分を起させる所だといふことを忘れてはならない。
観光植物園、動物園、遊園地は境外に設けてほしい。神のお森は神を中心に考へるべきである。)
書かれていることは共感するところです。お寺でも神社でも国の管理下の頃はそれで良かったのだと思いますが、戦後宗教法人になってからは、それぞれが趣向を凝らして行かないと維持管理が出来ない現状があることも理解する必要があると思う宮司です。
さて去る10月3日(月)午前10時より、市内神社が所属する藤沢市氏子総代会の総会が開催されました。
白旗神社からは参加神社の中で最多の12名の出席がありました。
総会に先立ち功労者の表彰があり、当社からは永年奉仕をして下さっている白旗横町町内会選出の総代さんが表彰の栄に浴されました。
今後も神社の護持運営にお力添えをお願い致します!
総会後には神奈川県神社庁参事様より、宗教法人の事務についての講演をいただきました。
(議長ではなく講師です)
市内では昨年、神職が常駐していない神社で乗っ取りのような形での神社本庁離脱神社があり、総代さんへのこうした研修は非常に意味があるものだと感じております。宗教法人に風当たりの強い昨今にも関わらず、神社を利用したカルトまがいの信仰の土台作りを考えている者もいるようですので、くれぐれもご注意下さい。
いずれに致しましても、市内神社の益々の隆昌と繁栄を祈念申し上げます。