投稿日:2021年10月4日(月)
【続 神道百言20】
『人ノ基ハ慈悲ナリ、慈悲アル者ハ当分悪シキコトアリテモ、必ズ直ルモノナリ、無慈悲ナル者ハ人ニナルコトナシ』~松永道斎聞書~
(徳川家康がその晩年(元和年間)、駿府の城に隠居してゐたとき、松永道斎が伺候して家康の処世訓を聞いた。
これはそのときの結論である。「人の基は慈悲心を持ち、その心で言行する以外にない」といふのである。
ここにいふ「慈悲」とは「あはれみ・いつくしみの心」を持つこと、天照大神の御教へにいふ「恩親」(むつまじき)心を持つことである。この慈悲・恩親の心を以て言葉に出し、行動するならば、差し当つては巧くいかぬことがあつても、必ずその心、言行は理解される。
これに反し、無慈悲なる者は、相手に反感を起こさせるだけで、立派な人物にはなれぬ。修養を重ねて立派な人物にならうと思ふものの、根本の心がけは、常に慈悲心を持てよ、といふのである。
家康の平常心はこの慈悲心の上に立つてゐた。家康が神道と仏教との教へを聞き、一生の経験に顧みて、心に悟りを開いた金言の一つがこれである。)
右も左も上も下も分からずに宮司に就任した際「一生懸命だから応援したくなる」と言われたことがありました。これからは慈悲と睦まじく。宮司です。
さて去る9月29日、午前11時より藤沢市氏子総代会の功労者表彰が行われ、当社責任役員で同会会長の廣瀬さんと共に出席致しました。
例年であればクリスタルホテルにおいて総会・表彰が行われておりましたが、感染症の影響で昨年に続き表彰のみとなりました。
被表彰者は17名、その内、小職が宮司を務める8神社の内、3神社5名の方が表彰の栄に浴されました。
今後もご健勝にて、神社の護持運営にお力添え賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
この度は誠におめでとうございました。