投稿日:2019年9月27日(金)
【神道百言47】
『神道とは三つ
一に曰はく神璽の仁なり
二に曰はく宝劔の武なり
三に曰はく鏡の明なり』~雨森芳洲・橘窓茶話~
(天照大御神がその御孫ニニギノミコトをこの国土の統治者として天降らしめられるとき、三種神器を授けられ、特にその神鏡については、「この鏡を見ることはなほ吾を視るが如くせよ」との御言葉を添へられたことは有名な伝へである。神道では、祖神のお言葉を大切にするが、その神器を授けられた意味についても、併せて考ふべきだとされて来た。
北畠親房は、神鏡を日、玉を月、劔を星に宛てて神恩を説き
熊沢蕃山は、神鏡を智、玉を仁、劔を勇に宛てて説いた
雨森芳洲は、鏡を明、玉を仁、劔を武に宛てたことも、同じ考へ方に基づいたものといへよう。)
解釈は人それぞれで良い、ということが分かります。何を大切に生きてゆくか、また後進に何を伝えるか、私自身も考える機会にしたいと思います。宮司です。
尚、次回からの神道百言は『人生観』になります。
さて毎年曜日に関係なく9月18日は鎌倉市坂ノ下鎮座 御霊神社の例祭・鎌倉神楽(湯立神楽)・神幸祭(面掛け行列)が行われ、奉仕に伺いました。
本年は朝からの雨模様ということで、神幸祭・面掛け行列は中止、神楽は拝殿で行われました。
正午からの例祭には、鎌倉・横須賀・三浦連合支部より支部長さん(鶴岡八幡宮 禰宜)が献幣使として参向されました。
祭典中、貧血のような症状で跪かれた方がいらっしゃりヒヤッとしましたが、大事に至らず何よりでした。
祭典終了後には鎌倉神楽8座の奉仕を致し、私は久しぶりに笹舞を舞わせていただき、釜の湯(神様の息吹)を拝観の方々に振りかけ、皆さんの無病息災をお祈り致しました。
観光地鎌倉らしからぬ静かな境内でありましたが、御霊神社としての趣きを感じられる日になりました。
坂ノ下の皆様、おめでとうございました。