投稿日:2022年8月25日(木)
今日は朝から境内に煙草の吸殻やゴミが放置されていて少し悲しい気持ちになりました、権禰宜の牧野です。
御神域のありがたさが感じられない人がいるという事は残念ですが、こうした心無い人にもいずれ何かのきっかけで敬神崇祖の心が芽生える事もあると信じて日々清浄な境内を保っていくのみです。
さて、先日は神奈川県神道青年会(県内の若手神職の団体)主催の短歌研修会に参加させて頂きました。一人前の神職には知識だけでなく教養も必要という事で、こうした研修も時折行われています。
今回は講師として大下一真先生(瑞泉寺住職、鎌倉歌壇会長、日本文藝家協会会員、現代歌人協会会員)にお越しいただき、15名程での研修会でした。昨年行われた第1回研修会は残念ながら新型コロナウイルス流行の影響でオンラインでの研修だったようですが、第2回となる今回は感染対策に配慮しながらも対面での研修となり直接ご指導いただくことが出来ました。
始めに、先生より和歌の歴史や成り立ちの講義、そして今回のテーマである「海」「湖」「町」に関連した和歌をご紹介頂いただきましたが、様々な現代歌人のエピソードを交えての講義は大変興味深く勉強になるものでした。
続いて、事前に会員が詠んだ和歌の添削指導が行われました。素人の詠んだ歌ではありますが、同じテーマであっても住む場所、奉仕する神社によってそれぞれの詠む景色の違いがあり、その感じ方にも各人の個性が現れるのが和歌の面白さだと感じました。
という事で、恥ずかしながら、先生に手直し頂いた歌を載せておきます。
「海風に 盗られし上着は 波の間に 今も揺らげし 湘南の海」
そして、上達のコツは良い歌に触れる事と気負わずに詠み続ける事、という先生の言葉を信じてもう1首。
「大鳥居 白旗掲げ 仁王立ち 弁慶公の 揺らぐ事無し」