投稿日:2019年9月24日(火)
我が家の屋号は天王山に住む孫七(まごしち)から取ったと思われる『天孫』(てんまご)です。恐れ多い宮司です。(理由は以下文中に)
【神道百言】
さて、ご紹介しております【神道百言】(岡田米夫著)は、次回から『三種神器観』(さんしゅのしんき・じんぎ)になります。
さて、三種の神器(みくさのかむだから。ともいう)とは何でしょうか?
1.300年前に編纂された古事記によると、高天原(たかまのはら。天上の世界)にいらっしゃる天照大御神(あまてらすおおみかみ)が、
豊葦原水穂国(とよあしはらのみずほのくに。地上の世界)を素晴らしい国にするようにと、天孫(てんそん。天照のお孫さん)である瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)に命じ、ニニギが地上に降りられる際、
アマテラス様がニニギにお渡しになったのが三種の神器である
【八咫の鏡】(やたのかがみ)
【八尺瓊曲玉】(やさかにのまがたま。璽(じ)ともいう)
【草薙剣】(くさなぎのつるぎ)です。
(簡単に言うと『鏡・まが玉(璽)・剣』となります)
ニニギノミコトの子には有名な海幸彦・山幸彦が、ひ孫にあたるのが初代 神武天皇になります。
ということで、地上世界を治める方が代々引き継ぐものが三種の神器となっているのです。
(神社本庁HPより)
三種の神器は皇位継承の印であり、鏡は伊勢の神宮(内宮)と宮中三殿の賢所(かしこどころ・けんしょ)に、まが玉は皇居の剣璽(けんじ)の間(陛下のお部屋の隣)に、剣は熱田神宮と剣璽の間にそれぞれ祀られているということです。
尚、アマテラス様はニニギに天上世界にある稲穂を渡し『このイネを育てれば誰も飢えることはない。このイネを大切にして地上世界を繁栄させなさい』とおっしゃったことから、神社のお祭りで神様にお供え物を捧げる際、一番最初にお供えするのがお米です。そして、二番目にはお米から出来た酒(日本酒)を、三番目にお餅をお供えします。
世の中には「理由は分からないけどやっていること」が多くあります。日本には古事記や日本書紀があり、理由を確認することができます。
『今まで亡くなった母がやっておりましたが、私の代からはやりません。大変なので。』というようなことをよく聞きます。もしかすると、〇〇家で20代600年に亘って続けて来たことかも・・・
話しは逸れますが、仏教のお焼香の際、額に当てるような動きは、誰かが始めた意味不明・無意味なことだそうですが・・・。
信じる者は救われる、でしょうか。
いずれに致しましても、次回からは三種の神器観となります。