投稿日:2020年10月5日(月)
【神道百言89】
『あらし吹く世にも動くな人心 巖(いはほ)に根ざす松の如くに』(明治42年)~明治天皇御集~
(明治天皇がこの御製をお詠みになられた時代背景は、日露戦争後、日本が勝つたとして、国民の緊張がやぶれ、人心の頽廃(たいはい)していくのをご覧になられ、明治41年には戊辰詔書を発布されて、国民を戒められるやうな時代であつたための御製である。
~略~ この御製には「いかに嵐が吹きすさぶ世の中になつても、人々は動揺するやうなことがあつてはならない。大きな巖の上に根を張り、ガツチリと生えてゐる松がいかなる風が吹いても、動揺しないやうに国民は動揺することがあつてはならぬ」との御教へだといへる。)
私の好きな昭和天皇の御製
『ふりつもる み雪にたへて いろかへぬ 松ぞをゝしき 人もかくあれ』
これは終戦の翌年、昭和21年の歌会始に詠まれた「松上雪」です。かくありたい、宮司です。
さて過日ご報告致しました、あくまでも仮設の簡易休憩所である東屋に壁を付けて下さいました。
作業は前回に引き続き㈱勝栄土建の渡邊様・河合様です。
強度を増すための筋交いを隠すべく、よしずを張って下さいました。
何度も申し上げますが、これはあくまでも仮設としてお願いしたのですが、これが職人魂というのでしょうか、どうしても気になるということで、上記の部分を隠す作業もして下さいました。
見事に隠れています。
また、真砂土の所にむやみに立ち入らないように、竹を設置して下さいました。
御祓川(みそぎがわ)の工事は、残すところ奥の竹垣のみとなりました。これは来春に行う予定です。
㈱勝栄土建 渡邊様・河合様、誠にありがとうございました。大切に使わせていただきます。
皆様方には、ご参拝の休憩の際ご利用いただき、匠の技をもお楽しみ下さい。