投稿日:2018年6月22日(金)
天皇さまのおまつり③
平成25年、皇后陛下は宮中祭祀(きゅうちゅう さいし)について、次のようなお考えをしめされました。
明治天皇が「昔のてぶり」を忘れないようにと、
御製で仰せになっているように、
昔ながらの所作に心を込めることが、
祭祀には大切ではないかと思い、
だんだんと年をとっても、
繰り返し大前に参らせて頂く緊張感の中で、
そうした所作を体が覚えていてほしい、
という気持ちがあります。
前(さき)の御代からお受けしたものを、
精一杯次の時代まで運ぶ者でありたいと
願っています。
現在も日々大切に行われている宮中のおまつり。その御静謐(せいひつ)な秘儀のひとひらを、この一冊につづりました。
(次回へ続きます)
神職の第一義は『祭祀の厳修』となっています。聖と俗を意識しながら、日々精進して参りたいと思う宮司です。
さて毎年曜日に関係なく、6月16日は葉山町漁業協同組合主催によります『海上安全・大漁満足祈願祭並びに潮神楽』(しおかぐら)が行われ、葉山町鎮座 森戸大明神さんへお手伝いに伺いました。
このお祭りは江戸時代から続いており、大正時代にお祭りをやめてしまったその年、大しけに見舞われ「お祭りをしなかったから罰が当たった」として、以後は1度も欠かさずに6月16日に執り行われているお祭りです。
7時30分に藤沢を出発、神楽場の準備を行い11時の祭典、その後の神楽と滞りなくご奉仕致しました。尚、昨年から本殿向かって左側の石舞台で行うこととなっておりましたが、今にも降り出しそうな曇り空でしたので、「山」(神楽場)は本殿前に設営致しました。
漁師さん主催のお祭りですので、漁師さんに伺ったところ「今日は降らない」とのことでしたが・・・見事降られずに執行されました!
その後、組合主催の直会(なおらい)が行われ、漁師さんの奥様方お手製の刺身・ムギイカ・カマス・赤飯などに舌鼓を打ちました。
直会では、今まで「ジャマモク」と言われていた海藻「アカモク」を使った料理が逗子あたりで注目されているとのことや、釣り船の話など、海に関する色々なお話をお伺いすることができ、有意義な直会となりました。
2020東京オリンピックの際には、漁場がセーリング会場になる葉山。今後も海上が安全で、大漁でありますよう祈念申し上げます。