投稿日:2021年8月2日(月)
【続 神道百言11】
『諂辞(へつらひ)の語(ことば)は悦(よろこび)に合ふ。正直の言は心を倒(さかしま)にし、耳に逆(さから)ふ。正直は神明の祐(たす)くる所、禍福は門なく、唯、人の召す所なり』~鳥毛帖成文書屏風~
(この言葉を記した屏風は、奈良の正倉院御物で、天平勝宝8年(756)に施入されたものである。古事記・日本書紀が生まれてから、僅か85年しか経たない頃の言葉であるが、正直・禍福の心の持ち方がよく語られてゐる。後世では神明といへば、伊勢神宮の代名詞の如くにされてゐるが、奈良時代のことに用ひられた「神明」とは、神々の代名詞とされたものである。
一文の意味は、人におもねる言葉は、人から喜ばれ迎へられる。これに対し正直・まことの言葉は心に素直に受け取られず、忠言は耳に逆らふ譬(たと)への通り、あまり喜ばれない。それ故、正直の心の持ち主に対しては、神々は必ず援助の手を差しのばして下さる。これに対し禍(わざわひ)については、これを塞止める門がなく、唯だその人の心次第で、自らが禍を招いてゐるといつてよい。正直の頭には神やどるの道理がここにある。)
指導を受けた時や指摘をされた時にどういう態度を取るのか、そしてその後どう反映させるかが重要だと思っています。今後ともご指導の程、宜しくお願い致します。宮司です。
さて去る7月30日、藤沢市48神社で構成される藤沢市氏子総代会の評議員会(各神社代表者1名と宮司で構成)が開催され、当社責任役員・藤沢市氏子総代会 廣瀬会長と共に出席致しました。
昨年までは49神社でしたが、柏山稲荷神社さん(城南)が神社本庁との包括関係を解消されたため48神社となりました。
評議員会は、総会の前に会務・決算・予算などについて審議いただく大切な会議です。(総会は報告のみ)
尚、総会につきましては昨年に引き続き中止となり、功労者表彰のみを行うこととなりました。(9月29日 11時~ 於 鵠沼伏見稲荷神社)
また研修旅行につきましては、状況により中止となる可能性もありますが、伊勢の神宮への参拝旅行が3月に計画されました。
お祭り同様、こうした団体の活動も縮小となっており、一刻も早い感染症の収束を願うばかりです。