投稿日：2020年7月27日（月）
【神道百言72】
『上下各々其の職分をまもり、家内正しく濫（みだ）りならず、一和して世をわたるが神道でござる』～大国隆正・神道道しるべ～
（神道が古来、正直・清浄の二徳を尊重し、これを説きつづけたことは正しい。但し、この二徳だけでは足りない。
～略～ 二徳の外に、ムツ（睦まじく）の徳が併せて重んぜられなければ、神典を正しく読んだものとはいえない。
～略～ 個人の生活に於ては、各々が自分の責務をよく守り、家内にあつて夫婦子供と生活する際にも、お互いにそれぞれが自分の責務を守ることは当然であるが、皆と共に行動する以上は、和睦（仲よく、睦まじく）の精神を忘れてはならない。それが神道なのだと教へられたものである。）
明治23年（130年前）に発せられた教育勅語（教育に関する勅語。教育の基本方針）には、
父母ニ孝ニ（ふぼに こうに）兄弟ニ友ニ（けいていに ゆうに）夫婦相和シ（ふうふ あいわし）朋友相信シ（ほうゆう あいしんじ）とあります。（父母に孝行をつくし、兄弟姉妹仲よくし、夫婦互に睦び合い、朋友互に信義を以って交わり）
日本人として大切にしたい心持ちです。宮司です。
さて、毎年白旗まつりの翌週の土・日曜日は、小田急線藤沢本町駅前の氏子町内 諏訪町の守り神様である諏訪神社の例祭です。
本年は25日（土）午後1時30分の例祭のみ関係者参列のもと斎行され、併せて新型コロナウイルス鎮静祈願を行いました。
例年であれば横町山車囃子保存会（横町は諏訪町・森脇町・白旗横町のこと）のお囃子に出迎えられ、祭典終了後から焼き鳥や焼きそば、かき氷などの模擬店の準備が始まり、夜はお祭り騒ぎ、翌日に流しそうめんが行われるのですが、今年は全て中止に・・・。（昨年の様子）
町内会長によると、先日数か月ぶりに町内会の会合が開かれ、ようやく今年度の役員が決まったような状態ということです。
これから夏祭り、秋祭りが続きます。が、知る限りの神社では全て中止（神事のみ行う）の連絡を受けています。
祭典後の挨拶で『お祭りや信仰の形というのは、氏子やお参りする方が永年に亘りつくって来たもの。しかし、新しい生活様式が求められる中、祭りの新しい形を考えなければならないのか？ 信仰の形を変えるのか？ 氏子の皆さんと一緒に考えないといけない。』というようなご挨拶をさせていただきました。
いずれに致しましても、諏訪町内の皆様方の平穏無事を祈念申し上げます。寂しくありましたが、おめでとうございました。
