投稿日:2017年8月27日(日)
今日は第4日曜日。境内で骨董市が開かれています。お店を開いている方に、かわいい子猫がくっついていました。いつまででも眺めていられます…権禰宜の遠藤です。
さて、『湘南よみうり』7月1日号に、白旗神社の御社殿の彫刻に関する記事が掲載されていましたので、御紹介致します。
【龍の寺社を訪ねて〜宮彫りの魅力 Vol. 7~ 白旗神社 (藤沢市)】
交通量の多い東海道(旧国道1号線)か ら少 し入った所に鎮座している古社。
ここは 関東開拓の神様・寒川比古命(さむかわひこのみこと)と、英雄・源義経をお祀りする神社です。
鳥居をくぐると、左わきに手水舎(てみずしゃ)があり、 そこにはたくさんの彫り物が施されており ます。
ここで見落としがちなのは天井に彫られている珍しい「龍」です。
社殿に向かっ て階段を上ると、天保6(1835)年に完成した社殿正面の向拝に、荘厳な「亀見下ろす龍」の彫り物があります。2匹の亀を龍が口を 開けて眺めてい るという非常に珍しい宮彫りです。
また、社殿の屋根部分には神社仏閣の屋根に飾られる火災除けの飾りである懸魚(げぎょ)が見えます。この懸魚に隠れて見つけにく いのですが、その下にも「龍」の宮彫りがあります。
江戸時代に花開いた宮彫りー宮大工の彫師の繊細な技術やアート 性を文化財・芸術作品として周知・保護する活動を行っている。
そして、是非とも探して欲しいのは、本殿の棟木を担ぐ2体の力強い「力神」の像です。建造物を力の神がしっかり支えるとい う意味合いで配置されています。藤沢には、 ここ以外に遊行寺内の宇賀神社、白旗神社近くの常光寺本堂にも「力神」があります。
「宮彫りの龍」以外にも、「力神」はその表情の豊かさから探す楽しみがある彫り物です。
※向拝…社塁や仏堂で、正面の階段上に張り出したひさしの部分。参拝者の礼拝する所」
こうした彫刻ひとつひとつの意味合いなどは知らないことも多く、とても勉強になります。御社殿の中の龍の絵はご覧いただくことはできませんが、その他の彫刻はどなたでも見る事が出来る位置にありますので、御参拝の折に探してみるのも楽しみの一つになると思います。