投稿日:2022年3月13日(日)
【暦で見る九星の運勢シリーズ】三碧木星:令和4年4月(各自の九星についてはブログ末尾の表をご参照ください)「吉方…なし 進路に迷い、あっちにフラフラこっちにフラフラしそうなので、焦らず落ち着いて。もし右に行くか左に行くかと悩んだときは、即断即決せずよく考えて。迷ったときは相談を」とのことです…権禰宜の遠藤です。
さて、神社界唯一の業界紙であります、『神社新報』令和3年12月6日号掲載のコラム「神宮だより~明治の文化財調査と『国華余芳』~」をご紹介致します。
【神宮だより~明治の文化財調査と『国華余芳』~】
「明治前期の古美術調査には、明治5年(1872)のわが国初の文化財調査である「壬申検査」や同17年頃から岡倉天心が文部省の委嘱を受けておこなった社寺所蔵の美術品調査が夙に知られてゐるが、この他に大蔵省印刷局が実施した文化財調査があったことは余り知られてゐないやうに思ふ。
印刷局の文化財調査は、初代印刷局長である得能良介の発案によるもので、当時美術品の外国流出が多かったことから文化財を調査・記録して後世に残し、それらを印刷局製品の参考にすることが目的であった。明治12年5月から約五カ月間に亙り、得能局長やお雇ひ外国人エドアルド・キヨッソーネ等は近畿地方の古社寺を中心に調査旅行を実施。調査団は神宮にも訪れてをり、5月28日、外宮に参拝。翌日内宮参拝の後、神宮司庁において古神宝や殿舎図類を調査し撮影や模写をおこなってゐる(『巡回日記』)。
帰京後、調査した成果をまとめたものが『国華余芳』全冊である。「正倉院御物」「伊勢内外神宝部」「古書
之部」の三部からなり、折本仕立ての冊子には全五十六図を収めてゐる。掲出本は「伊勢内外神宝部」(神宮文庫蔵・第一門一四八一三号・久邇宮文庫旧蔵)で、明治2年遷宮の造営工事において内宮の古殿地から出土した玉纏横刀二柄・須我流横刀一柄の全体を精緻に写し取った図である。同書には全二十図を収録するが、多色石版印刷された図様は多いもので十六度刷りがなされてをり、いづれも実物の質感を正確に再現した精巧な図版となってゐる。
明治13年1月の得能良介の序文には「図成テ国華余芳ト題シ、之ヲ工場製品ノ儀範トナシ、以テ世ニ広メ、愛国ノ志操ヲ培養スルノ具ト為ント欲ス」と記してゐる。美術図鑑の先駆けである本書は、神宮の古神宝の姿を現在に伝へる貴重な資料であるといヘる。
(神宮文庫・窪寺恭秀)」
【境内の梅】
▽境内奥の白梅。こちらはこれからどんどん咲いてくるようです。
▽境内奥の紅梅。こちらは満開を過ぎて、足元に花弁がたくさん散っていました。
▽境内奥の白梅。こちらは今が満開です!
▽社務所玄関前の白梅。こちらは盛りを過ぎています。
▽社務所前の白梅。こちらも満開を過ぎたところです。
▽手水舎裏の白梅。こちらも名残の花が見られます。
▽手水鉢に梅の花びらが浮かんでいました
この週末で梅の季節も終わりを迎えるようです。あと2週間もすれば桜の開花のニュースが聞こえてくるでしょう。季節が確実に進んでいるのを感じますね。