投稿日:2020年3月13日(金)
【暦で見る九星の運勢シリーズ】二黒土星:4月(各自の九星についてはブログ末尾の表をご参照ください)「吉方…北東 暗雲垂れ込むような運気なので、諸事堅実・着実な動きが安全です。無理して手を出せば痛い目にあうので注意を。今は無駄遣いせず少しでも蓄え、次の機会まで備えるように努めて」とのことです…権禰宜の遠藤です。
さて、神社界唯一の業界紙である『神社新報』令和2年1月13日号掲載のコラム「神宮だより」を御紹介致します。
【神宮だより~神前浦と倭姫命~】
「三重県度会郡南伊勢町神前浦(かみさきうら)は、リアス式海岸が美しく、伊勢志摩国立公園に指定されてゐます。複数の河川から流れる良質なミネラルを含む水と熊野灘の黒潮の恩恵による自然豊かなこの地域では、余分な脂肪が少なく、身の引き締まった魚が育つとされ、伊勢まぐろの他、真鯛や、檜扇貝や真珠等の養殖がおとなはれてゐます。
神前浦は、第11代・垂仁天皇の皇女・倭姫命と縁がある場所です。倭姫命が天照大御神の御鎮座される地を探し求められた御巡行の途中、この神前浦のあたりを訪れ、その旅の疲れを癒やすために休息をとられたとも言はれてゐます。神前浦の地域を通る国道260号線沿ひの史跡標示付近には、倭姫命が腰掛けたと伝はる腰掛岩が現在も残ってゐます。
各地を巡られ、皇大神宮を五十鈴川のほとりの現在の場所に御創建され、御料地をお定めされる等、大きな御功績をお遺しになった倭姫命ですが、長い間、命をお祀りするお宮がありませんでした。そこで命の御徳をお慕ひして、大正の初年から神宮司庁と宇治山田市(現在の伊勢市)が命をおまつりするお宮の創立を請願。大正10年1月4日、皇大神宮別宮として倭姫宮の創立が許可されました。神宮の諸宮社の由緒は古く、奈良時代以前に遡るものが多いですが、倭姫宮はこのやうな御事情により格別に新しい由緒のお宮です。-神前浦以外でも度会郡や伊勢を流れる宮川沿ひには、倭姫命御巡行の伝承に関係する場所が大切に残されてゐることから、郷土をお拓きになった命への人々の敬慕がいかに篤いものであるかを知ることができます。」