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【神社新報コラム】神宮だより~神宮の御料酒~

投稿日:2018年8月16日(木)


毎日暑い日が続き、気づいたらペットボトルを2本開けていました…。水分補給はこまめにとるよう心がけてます。権禰宜の佐藤です。

さて、神社界唯一の業界紙であります『神社新報』平成29年11月27日号掲載のコラム「神宮だより」をご紹介致します。

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【神宮だより】~神宮の御料酒~

「日ごとに寒さが増し、もうすぐ紅葉の見頃を迎へる伊勢。内宮の御手洗場では色づき始めた木々たちが五十鈴川の水面に映し出さ れ、訪れた参拝者の目を癒してくれます。またこれからの季節、宇治橋では鳥居から昇る美しい日の出を望むことができます。

神宮では12月15日から執りおこなはれる月次祭に向けての準備がまもなく始まります。12月の月次祭は、10月の神嘗祭と6月の月次祭とと もに「三節祭」と称され、神宮の中でも由緒深い祭典です。由貴大御饌(ゆきのおおみけ)では御飯・御水・御塩をはじめ海川山野の幸三十種ほどの神饌をお供へ します。中でも三節祭では諸祭典でお供えされる醴酒・清酒に加へて、白酒・黒酒の四種類の御料酒を奉ります。

「清酒以外の白酒・黒酒・醴酒は神宮内で醸造します。12月1日、 内宮神楽殿の東側に隣接する御酒殿では「御酒殿祭」が執りおこなはれ、月次祭にお供えする御料酒がうるはしく醸成できるやう、また全国酒造業の繁栄をお祈りした後、前日に奉納した忌麹を奉下します。その 忌麹と神宮神田で収穫したお米、 外宮の上御井神社から奉汲した御料水を用ゐて、内宮の忌火屋殿で約十日間かけて醸造されます。御料酒ができ上がると、まづ御酒殿に奉納し、その後月次祭の由貴大御饌で供へられます。まさに神様に奉るためだけの最も神聖な御料酒なのです。なほ神嘗祭と6月の月次祭でも同様 に御酒殿祭が斎行された後に醸されます。

現在、御料酒の仕込みは神職の手によって鄭重におこな はれてゐますが、その歴史は 古く延暦23年(804) に成立した『皇太神宮儀式帳』に神宮の酒造に関する最古の記録があり、神嘗祭由貴大御饌に際して酒作物忌が白酒を、清酒作物忌が黒酒を造ってゐたことが記 されてゐます。神様のお供えものとして古くから大切にされてきた御料酒は、現在も変はらず神宮の域内で古式に則り清浄に醸成されてゐます。」


白旗神社ホームページへようこそ。当社は古くから藤沢の地に鎮座する古社で、相模國一之宮寒川神社で有名な寒川比古命と歴史上のヒーロー・源義経公をお祀りしています。寒川比古命は厄除け・方位除けの神様として知られます。また武芸、芸能、学問に優れ、才気あふれる源義経公は、学業成就、社運隆昌などのご神徳があります。境内には、悠久の歴史を感じる史跡が多く、四季を感じられる緑豊かな自然もあります。
ぜひ早起きした朝やお休みの日にでも、お気軽に当社にお越しください。皆様のご参拝を心よりお待ちしております。