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【神社新報記事】聖上 祈年祭に出御

投稿日:2017年2月26日(日)


今日は暖かい分、花粉がたくさん飛んでいるようです…権禰宜の遠藤です。

さて、神社界唯一の業界紙であります『神社新報』平成29年2月27日号に宮中に於ける祈年祭(きねんさい・としごひのまつり)の記事が掲載されていましたのでご紹介致します。

宮中のご祭祀については一般紙やテレビでは全く報道されませんので、当ブログで積極的にとり上げたいと思います。

神社新報 祈年祭

「【聖上 祈年祭に出御 神宮には勅使御差遣】

五穀の豊穣と皇室・国家の安泰を祈る祈年祭(きねんさい)が二月十七日、伊勢の神宮をはじめ全国各地の神社で斎行され、天皇陛下には宮中三殿に出御(しゅつぎょ)せられて御拝礼遊ばされた。

宮中三殿には神饌・幣物が奉られ、楠本祐一掌典長が祝詞を奏上。午前十時、黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)をお召しになられた天皇陛下が出御せられ、賢所(かしこどころ)・皇霊殿(こうれいでん)・神殿それぞれに拝礼遊ばされた。

陛下入御ののち、黄丹袍(おうにのほう)姿の皇太子殿下がお出ましになりご拝礼。その後、参列の宮内庁長官らが拝礼した。

同日、伊勢の神宮では、池田厚子神宮祭主をはじめ神宮神職の奉仕のもと祈年祭が斎行された。

午前四時から外宮で大御饌(おおみけ)の儀があり、七時からは奉幣(ほうべい)の儀が執りおこなはれ、勅使(ちょくし)・北島清仁賞典が天皇陛下よりの幣帛(へいはく)を奉って御祭文(ごさいもん)を奏上。

内宮でも午前十一時に大御饌の儀、午後二時に奉幣の儀がそれぞれ執りおこなはれた。

神宮では二十三日にかけて、別宮・摂末社すべてで祈年祭が斎行される。」

文中に出てくる「黄櫨」「黄丹」とはそれぞれ天皇陛下・皇太子殿下がお召しになる装束の色目をあらわしています。

奈良時代から平安時代にかけて黄櫨染御袍は天皇陛下、黄丹袍は皇太子殿下以外が着用することを禁じた法令が定められています。

▽黄櫨染御袍の紋様

黄櫨染御袍

▽黄丹の色目

黄丹の色目


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