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践祚改元奉告祭斎行

投稿日:2019年5月6日(月)


【神道百言㉖】

『神風の伊勢の宮居のことをまづ 今年も物の始めにぞ聞く』~明治天皇御集~

(終戦後(昭和24年)は、「奏事始」と申してゐるが、終戦前は「政始」(明治2年以降)と申し、年初の1月4日に、先づ伊勢神宮の御祭典の恙がなく御斎行の由を申し、それ以後、一般政治のことを総理大臣以下各大臣が奏上したものである。鎌倉時代の順徳天皇の禁秘御抄のうちにも、「先づ神宮の御事、次に諸事」とある御精神は、これと同じである。明治37年の「政始」の最初に、伊勢神宮の御事の奏上を謹んで承はられてゐる陛下の厳粛なお姿が眼に浮んで来る。

漏れ承はるに明治以降、宮城内の天皇陛下の御机は、遠く伊勢神宮の方向に面して置かれ、常に伊勢神宮に相対されて、政治を聞こし召されたとのことである。ここに、神事を重んぜられる天皇の深いみ心を知ることが出来る。私共が、毎年としの初めに伊勢神宮の大麻を頂き、神棚に奉斎する精神も、かうした皇室の大御心の万分の一にも通ずるものがありたいとの願ひからである。)

宮内庁のHPでも「宮中祭祀」の主要祭儀が掲載されています。また、天皇陛下の御名代として勅使と呼ばれる方を、靖国神社や熱田神宮など全国16の神社(勅祭社)に遣わされ祭祀を行われています。国安かれ民安かれとお祈り下さるそのお姿に、ただただ感激と感謝を致しております。宮司です。

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さて去る5月1日(水・祝)午前10時より『践祚(せんそ)改元奉告祭』を中祭式にて執り行い、氏子崇敬者約70名の方々にご参列を頂きました。(当日は宮中におきまして10時30分より『剣璽等承継の儀』・『賢所の儀』(御代拝)・『皇霊殿神殿に奉告の儀』(御代拝)、11時10分より『即位後朝見の儀』が行われました。)

前日までの天気予報では降水確率60%でありましたが、お祭りが始まる頃には汗ばむような快晴に恵まれました。

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祭員・参列者の先導は鳶頭が、前導を総代会長が務め、その後ろに伶人・宮司以下祭員・舞姫・神社総代が続きました。

尚、祭典斎行にあたり、相模國一之宮 寒川神社様に特段のご配慮を賜り、伶人3名・舞姫1名を派遣いただきました。誠にありがとうございました。

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御本殿の御扉(みとびら)をお開け致し、神饌物(しんせんもの)をお供えし、祝詞(のりと)を奏上致しました。

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次に、祈り歌人 児玉貴範様による国歌の独唱を奉納致しました。

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次に、豊栄(とよさか)の舞を奉納致しました。

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玉串を奉りて拝礼。

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祭典終了後、廣瀬責任役員の先導により参列者で聖寿の万歳を奉唱致しました。

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202年振りの譲位による新帝陛下の御即位となったことから、改元のその日にお祝いの奉告が出来ることも202年振りというお祭りにご奉仕出来ましたことは、誠に有難く感慨無量でございました。

黄金週間の真ん中という日でございましたが、多くの皆様と共に奉祝の誠を捧げられましたこと、大変有難く衷心より御礼申し上げます。ご参列誠にありがとうございました。

(当日は新元号初日の御朱印をお受けになられる方が列をなし、お正月の4倍ほど授与致しましたことには驚きました)


白旗神社ホームページへようこそ。当社は古くから藤沢の地に鎮座する古社で、相模國一之宮寒川神社で有名な寒川比古命と歴史上のヒーロー・源義経公をお祀りしています。寒川比古命は厄除け・方位除けの神様として知られます。また武芸、芸能、学問に優れ、才気あふれる源義経公は、学業成就、社運隆昌などのご神徳があります。境内には、悠久の歴史を感じる史跡が多く、四季を感じられる緑豊かな自然もあります。
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