投稿日:2017年6月18日(日)
湯立神楽の掻き湯では湯玉の上がり具合で吉凶を占いますが、先月の真名瀬に続きあまり良い湯玉が上がらなかったとのこと・・・少し心配な宮司です。
さて去る6月16日(金)は、毎年曜日に関係なく葉山町漁業協同組合が主催する『海上安全・大漁満足祈願祭並びに潮神楽』が行われ、お手伝いに伺いました。(昨年から祭典開始時刻が午前11時からとなっている)
江戸時代から始まったというこの漁師さんによる漁師さんのお祭りは、大正時代に1度だけ中止されたことがあり、その年に大しけや災難に見舞われたことがあってからは必ず執り行われているお祭りとのことです。
本年は、本殿向かって左側に新設された石舞台のこけら落としというお祝いにも重なりました。
強い日差しでしたが、時折清々しい風が通り抜け気持ち良く奉仕をしておりましたところ、舞台上にお座りであった組合の役員さんが熱中症のような症状で突然倒れられ驚きましたが、社務所で水分を補給した後、元気になられたとのことで安堵致しました。(意識的に水分を補給しましょう)
また、お祭りの時間に合わせて境内の駐車場では『海市・山市』が行われ、葉山野菜などが無料で配布されており、過去最多であろう多くの参拝の方がお神楽を拝観になっていました。
お祭りが終わると、漁師の奥様方のお手製料理が並ぶ直会(なおらい。神様にお供えしたお酒や食事をいただく神事)。こう言っては申し訳ありませんが、1年のお祭りの中で1番美味しい料理が並ぶ『さすが漁師さんのお祭り!』と言える直会です。
毎年の目玉!ムギイカを始め、大トロ・中トロ・赤身などの刺身、カマスの天ぷら、珍しい冷酒などなど、車で行かなければ良かったと涙目になりながら、皆さんと共にお祝い致しました。
直会では、隣になった漁師さんと2020 東京オリンピックでのセーリング競技が葉山沖で行われることから、面白いお話を色々とお伺いすることができ、また葉山の近隣神社の総代さんとも神社・お祭り・宗教の事などについてお話しさせていただき、すっかり長居を致しました。
曜日に関係なく行われているこうした行事は、過去・現在と多くの方々の苦労や想いが詰まった行事であることと肝に銘じご奉仕にお伺いしなければならないと、改めて感じたお祭りとなりました。
海の安全、組合の皆様のご隆昌を祈念申し上げます。おめでとうございました。ありがとうござました。