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JAさがみ発行広報誌「さがみ 9月号」に掲載されました。

投稿日:2020年8月27日(木)


ここ数日酷暑というほどは気温が上がることはなく…それでも陽ざしは強いですね。天気予報が晴れでも急な雨にご注意を…!権禰宜の佐藤です。

先日さがみ農業協同組合より発行された情報誌『さがみ』のコラム「さがみ風土記」に白旗神社が掲載されましたのでご紹介致します。社頭で配布しておりますのでご興味のある方はお手に取ってみてください。

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さがみ風土記 ‹78›白旗勘定

宿場町として栄えた‘‘しるし‘‘が言葉に残る

江戸日本橋を起点とした「東海道五十三次」の6番目の宿場である藤沢宿。境川東岸の大鋸町(鎌倉郡)、西岸の大久保町 (高座郡)、坂戸町(高座郡)の3町で構成されていました。藤沢宿周辺は、河川や東海道・大山道・江の島道・鎌倉道・八王子道・厚木道など数々の街道が交わる場所で、江戸の後期には物資の流通集積地として、また「大山詣で」「江ノ島弁財天詣で」などの観光拠点としてもにぎわいました。

当時の代表的な名所・旧跡として清浄光寺(遊行寺)、一ノ鳥居(江の島・江島神社を象徴する)、「義経首塚および首洗い井戸」とゆかりの白旗神社が挙げられ、浮世絵に描かれたり、道中記に記されたりしています。米穀肥料商、酒・煙草・金物問屋、呉服屋、下駄屋、菓子屋、砂糖屋、魚屋、肉屋、炭屋、野鍛冶屋など多数の商店が軒をつらね、農産物の集散地、農業資材の供給地として栄え、近隣の農村から大勢の人が集まりました。

また、大正初期から藤沢町役場があり、昭和15年に市制が敷かれてからも昭和26年まで藤沢市役所が置かれ、高座郡役所や藤沢警察署、消防署、登記所、郵便局、銀行などの行政に関わる主要な建物があり、藤沢市の歴史・文化・経済の中心地でもありました。

しかし、集まる農村の人々は、金銭的に恵まれていなかったので、農業用物資の必需品である肥料屋はもちろん、呉服屋も酒屋も正月から6月まで掛け売りしました。 そこで、7月に麦類を収穫して売り払い、お金に換えて掛け買いの勘定をしました。「そのころの農村で勘定をお盆と暮れにしていたのを盆暮勘定というが、白旗神社周辺の藤沢の問屋と取引をしていた農村では、7月中旬に行われる“白旗まつり”の日を勘定日として“白旗勘定”といったんだよ」と尾島さんは教えてくれました。祭礼見物を兼ねて訪れ、1月からの借金を清算する、関東でも珍しい習慣が数百年続いたそうです。


白旗神社ホームページへようこそ。当社は古くから藤沢の地に鎮座する古社で、相模國一之宮寒川神社で有名な寒川比古命と歴史上のヒーロー・源義経公をお祀りしています。寒川比古命は厄除け・方位除けの神様として知られます。また武芸、芸能、学問に優れ、才気あふれる源義経公は、学業成就、社運隆昌などのご神徳があります。境内には、悠久の歴史を感じる史跡が多く、四季を感じられる緑豊かな自然もあります。
ぜひ早起きした朝やお休みの日にでも、お気軽に当社にお越しください。皆様のご参拝を心よりお待ちしております。