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大嘗祭当日祭 斎行

投稿日:2019年11月14日(木)


久しぶりに衣冠(いかん)を着けての祭典奉仕。立ち居振る舞いも常装の狩衣(かりぎぬ)より注意が求められるので緊張しますね…権禰宜の遠藤です。

さて、本日午前10時より、大嘗祭当日祭を斎行致しました。

この祭典は、本日午後6時ごろから明くる15日未明にかけて宮中にて斎行されます「大嘗祭(だいじょうさい)」を奉祝して執り行われたました。

(「大嘗祭」は、毎年11月23日に国と国民の安寧や五穀豊穣を祈って行われる宮中祭祀(きゅうちゅうさいし)「新嘗祭(にいなめさい)」を、御即位後初めて大規模に行うもので、一代一度の重儀とされています)

朝から雨がパラついていたりと天気が少々心配されましたが、祭典時にはみごとな秋晴れ!神社関係者およそ50名の方々がご参列され、厳粛の裡に滞りなく執り行われました。

▽祭典開始に先立ち、祓所にて修祓を行いました。この場では祭員・伶人・氏子総代・鳶頭をお祓いし、本殿へ参進した後神饌・幣帛料・玉串・参列者をお祓いしました。

大嘗祭当日祭

▽参列者・崇敬者から奉納された献備品(お供え物)。手前の稲穂は、懸税と云って神奈川県神道青年会(神奈川県内の40歳以下の青年神職の会)から伊勢原市の神田で採れたイセヒカリを稲穂のままお供えしたものです。

大嘗祭当日祭

▽今回は特別に雅楽道友会様にご奉仕をお願いして、祭典楽と舞楽「陵王」を奉奏いただきました。

大嘗祭当日祭

▽【蘭陵王(らんりょうおう)】
「略して単に陵王ともいう。一人で舞う左方の走舞(わしりまい)として大変有名である。普通の舞は四人でゆるやかに舞うのに対して、面をつけ急な拍子で走り回って舞うので走舞(わしりまい)と称する。古来この舞いにまつわる伝説として、次のような話が伝えられている。古代中国の南北朝時代、斉の国に蘭陵王長恭という武勇才智に長けた王がいた。ところがこの王は顔形が美しく優しく、戦場で威令が及ばないため、一計を案して、いかめしい龍の仮面をかぶって周の軍と金煽城で戦ったところ大勝を博した。その勇ましい姿を舞曲にしたものであるという。右手に金色の桴(ばち)を持ち、曲の最後に大きく前方を指す手があるが、これは三軍叱責の姿であるといわれている。」

大嘗祭当日祭

▽参議院議員 三原じゅん子様より祝電を頂戴致しました。

大嘗祭当日祭

 

▽白旗神社責任役員 廣瀬様・大澤様以下45名の方々が御神前に玉串を奉りて拝礼

大嘗祭当日祭

▽写真を撮れなかったのが悔やまれますが、責任役員 廣瀬様先導による万歳三唱が全員で執り行われたのち、宮司挨拶。

このご挨拶の中でも話が出ましたが、11月21日(木)から12月8日(日)の18日間に亘って、此度の大嘗祭の為に建てられ終了後には解体される「大嘗宮」が一般公開されるそうです。

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大嘗祭当日祭

5月1日の「践祚改元奉告祭」に始まり、10月22日の「即位礼正殿の儀奉告祭」・11月10日の「御大礼奉祝パレード」・11月12日の「臨時大祓」と続いてきた一連の大きな奉祝の祭典・行事も、この大嘗祭当日祭を以てひとまずは締めくくりとなります。

いずれに致しましても、大嘗祭が無事斎行されます事、そして皇室の弥栄を心より祈念申し上げます。

また、本日ご奉仕いただきました雅楽道友会の皆様、誠にありがとうございました。


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