投稿日:2024年11月25日(月)
「103万円」の壁が話題になっています。私は大学時代に勤労学生控除が適用されて「130万円」の壁ギリギリでアルバイトに勤しんでおりました。物価の上昇が止むことのない中、弟も来春から大学生になります。これらの壁が引き上げられ、少しでも楽しいキャンパスライフを送ってくれることを望みます。権禰宜の宇多です。
さて、神社界唯一の業界紙であります『神社新報』令和6年10月28日号掲載のコラム「神宮だより」をご紹介致します。
「来月五日には皇大神宮別宮である倭姫宮にて、御杖代奉賛会主催による秋の大祭がおこなはれます。倭姫宮は内宮と外宮の間に位置する倉田山に鎮座し、その周辺には神宮徴古館などの神宮の文化施設があります。御祭神には第十一代・垂仁天皇の皇女である倭姫命をお祀りし、昨年の十一月には御鎮座百周年を迎へました。
今から約二千年前に倭姫命は御杖代として天照大御神を永久にお鎮めする場所を求め大和国笠縫邑を御出発し、伊賀や近江、美濃等を経て伊勢に至り、御神慮により五十鈴川の川上に内宮が御創建されました。倭姫命は内宮御鎮座の後に神嘗祭をはじめとする年中のお祭りを定め、お祭りにお供へされる御料とその供給地を定められ、神宮の祭祀の基礎を確立されました。
その後、大正時代には倭姫命の御功績を讃へ、新たにお宮を建てお祀りしようといふ気運が伊勢の市民を中心に高まり、帝国議会での決議を経て、大正十二年十一月五日に勅使の御差遣を仰ぎ御鎮座祭が斎行されました。このやうな経緯から神宮の諸宮社のなかで極めて新しいお客となってをります。
昭和二十四年には、倭姫命の多大な御神徳を敬慕する崇敬者により倭姫宮御杖代奉賛会が設立されました。以降、倭姫宮の大祭は御鎮座の日に因み、毎年五月五日に春の大祭、十一月五日に秋の大祭がこなれてをります。
当日は祭典と舞楽が斎行され、奉賛会によってさまざまな神賑行事もおとなはれます。秋の大祭がおこなはれる十一月五日にぜひとも参拝していただけましたら幸ひです。(総務部・中桐陸)」