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【神社新報コラム】神宮だより~森の永続性~ と 今日のフジ

投稿日:2025年4月24日(木)


コーヒーカップと隣に並んだ墨汁入れカップ。御朱印を書こうと筆を持ち、コーヒーカップに穂先をダイブさせてしまいました。権禰宜の宇多です。

さて、神社界唯一の業界紙であります『神社新報』令和7年3月3日号掲載のコラム「神宮だより」をご紹介致します。

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森の永続性

「最近は神宮の宮域林がメディアなどで紹介されることが多いと感じるやうになりました。理由として第六十三回神宮式年遷宮の御準備が始まったことや、近年、地球温暖化などの環境問題が深刻化してをり、持続可能性(サステナビリティ)の三つの柱の一つである環境保護の観点から、宮域林は山づくりのモデルとして関心を集めてゐることもあげられます。

さて、宮域林で取材の立会ひをしてゐた際、ある方が「森が明るくて気持ちがいいね」と話されたことが印象に残ってゐます。見慣れた神宮の森が素晴らしい森であることにあらためて気づかされた瞬間でもありました。

他の森を歩いてゐると昏昏とした印象を受けることも少なくありません。宮域林が明るいのは日々管理されてをり、高木・低木が適度にあり、日の光が宮域林全体に降り注ぎ、豊かな森を育んでゐるから。これは宮域林が、式年遷宮における社殿の造替に必要な御用材のヒノキを育てるためだけでなく、風致を維持し五十鈴川の水源涵養の機能を保ち、森林本来の生態系や多様性を保全する役割も持ってゐるためです。宮域林はヒノキと広葉樹がほぼ半数を占めてをりますが、ヒノキの単純林だけではなく針葉樹と広葉樹の混淆林とすることえ良質な土壌になり森が守られてゐます。

宮域林内ではヒノキをはじめとする木々の多くが植ゑて伐採して終はりではなく、生長すると種を採取し、苗を育て、苗木は再び山へ植樹され、木が伐り出された後も若木が豊かに育つ、といふ森の営みを繰り返してゐます。神宮の宮域林は、森の永続性を求めて大正十二年に決定された「神宮森林経営計画」に基づき、今日までこの基本方針を変へることなく受け継がれてゐるのです。

将来にわたり宮域林から式年遷宮に使用する御造営用材のヒノキの安定的な供給を期して、神宮では今日も森を育んでゐます。(広報室・上部真稔)」

【今日のフジ】

▼弁慶藤は今が見頃です。

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▼義経藤は根元の方から次々に咲いてきています。見頃は来週中ごろ~週末ごろでしょうか

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白旗神社ホームページへようこそ。当社は古くから藤沢の地に鎮座する古社で、相模國一之宮寒川神社で有名な寒川比古命と歴史上のヒーロー・源義経公をお祀りしています。寒川比古命は厄除け・方位除けの神様として知られます。また武芸、芸能、学問に優れ、才気あふれる源義経公は、学業成就、社運隆昌などのご神徳があります。境内には、悠久の歴史を感じる史跡が多く、四季を感じられる緑豊かな自然もあります。
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