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【神社新報記事】「全国護國神社會連載 わが社の御祭神~勲功・遺徳を次世代へ~」兵庫縣護國神社

投稿日:2025年3月13日(木)


【暦で見る九星の運勢シリーズ】四緑木星:令和7年4月(各自の九星についてはブログ末尾の表をご参照ください)「吉方…なし その場限り、その場しのぎは後日に響く。行動するときはしっかり計画を立ててそれに向かって。色々間違いが起こりやすいので、十分注意をおいしい話・甘い話には乗らないこと」とのことです…権禰宜の遠藤です。

さて、神社界唯一の業界紙であります『神社新報』令和6年12月2日号掲載の連載記事。「全国護國神社會連載 わが社の御祭神~勲功・遺徳を次世代へ~」をご紹介致します。

全国の護国神社の宮司さん方が連載する企画で、本年令和7年に大東亜戦争終戦より80年を迎えるにあたり神社新報に継続的に連載されます。

当社が鎮座する神奈川県は、47都道府県で唯一護國神社がありません。各県護國神社にお祀りされている英霊のことについて、当ブログをご覧の皆様に少しでも知っていただく意味でも、できる限りご紹介していきたいと存じます。

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全国護國神社會連載 わが社の御祭神~勲功・遺徳を次世代へ~

時を経て父を知る

兵庫縣護國神社宮司 久保田 桂介

「大東亜戦争終戦八十年にあたり全國護國神社會の連載が決まってすぐ、命日祭に来られた河野和子氏から亡くなった父・田中穂積命の経歴の解読を手伝ってほしいと依頼を受けた。

話を伺ってみると田中穂積命が亡くなる亡くなられたのはミャンマーで、河野氏は八十歳になる前に「最後」と思ひミャンマー慰霊巡拝の旅を申し込んだが疫禍のため中止になってしまったといふ。県の担当者より経歴開示のことを聞き詳細をいただいたが、昔の地名等わからないので教へてほしいとのことだった。田中穂積命の経歴や写真も河野氏が亡くなるとともに消えてしまふかと思ってゐたやうで、ここに記すことも快諾していただけた。

田中穂積命は生田神社に近い今の神戸市中央区下山手通で大正二年四月十三日に生まれた。昭和九年、盃ヶ岳や多紀連山などを演習場代はりとした苛烈な訓練で「丹波の鬼」と称された歩兵第七十連隊第六中隊に現役兵として入営する。

昭和十年、現役満期につき一度除隊するも、昭和十二年、再度歩兵第七十連隊に応召し満洲国にて同地警備戦闘の任に参加。昭和十四年、再度召集を解除され故郷に戻り神戸市交通局長田工場で働いてゐた。昭和十六年には妻・タツノさんが妊娠。身重の体で顛倒してしまったことをたいへん心配し、生田神社に安産祈願に出向くなど心優しい人柄だったといふ。

そんな妊娠中の妻を残して同年九月十八日、召集のため歩兵第百五十四連隊に応召。広島・宇品港を出発し、タイ・バンコクにて警備任務に就く。この時までは妻を心配する手紙が届いてゐたといふ。

良く十七年八月にマレーシア、十一月よりミャンマーに転進し同地の空地防衛作戦に従事。この頃、タツノさんが誕生した娘(河野氏)の産着写真と手紙を送るも、つひに返事はなかった。

昭和二十年五月八日、ミャンマーペグー県ワウ群アビヤ・マレジーアス附近の戦闘に於いて左こめかみに銃撃を受け、午後五時二十分、三十三歳にて戦死された。河野氏は最期を南方で迎へたと聞いてをり、餓死だと考へてゐたため、食べ物を粗末にしないことを常に大切にしてゐたといふ。経歴を読み解いたことで、長く苦しみながら亡くなったのではないことを知り安堵されるとともに、日々守っていただいてゐるやうに感じることに、くり返し感謝されてゐた。

終戦八十年が近づくにつれて直接英霊に接してはゐない世代が増えてゐるが、自分とゆかり深い英霊の経歴を訪ねる方も増えてゐるやうに感じる。英霊の慰霊のみならず顕彰にも力を注いでいきたい。

兵庫縣護國神社

住所 兵庫県神戸市灘区篠原北町四-五-一

電話 〇七八-八八二-一七〇〇

祭神 兵庫県東部 丹波・摂津・淡路(十四市)ゆかりの英霊五万三千二百五十七柱

例祭 五月六日(春季慰霊大祭)、十一月六日(秋季慰霊大祭)」

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白旗神社ホームページへようこそ。当社は古くから藤沢の地に鎮座する古社で、相模國一之宮寒川神社で有名な寒川比古命と歴史上のヒーロー・源義経公をお祀りしています。寒川比古命は厄除け・方位除けの神様として知られます。また武芸、芸能、学問に優れ、才気あふれる源義経公は、学業成就、社運隆昌などのご神徳があります。境内には、悠久の歴史を感じる史跡が多く、四季を感じられる緑豊かな自然もあります。
ぜひ早起きした朝やお休みの日にでも、お気軽に当社にお越しください。皆様のご参拝を心よりお待ちしております。