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【神社新報記事】 「全国護國神社會連載 わが社の御祭神~勲功・遺徳を次世代へ~」茨城県護国神社

投稿日:2025年5月30日(金)


【暦で見る九星の運勢シリーズ】九紫火星:令和7年6月(各自の九星についてはブログ末尾の表をご参照ください)「吉方…南 物心両面に恵まれて気分爽快に。楽しみも多く喜びの多い月になりそうですが、生活が派手になる恐れがあるから、収支のバランスには注意を。一歩間違えると赤字先行しやすい。」とのことです…権禰宜の遠藤です。

さて、神社界唯一の業界紙であります『神社新報』令和7年3月10日号掲載の連載記事。「全国護國神社會連載 わが社の御祭神~勲功・遺徳を次世代へ~」をご紹介致します。

全国の護国神社の宮司さん方が連載する企画で、本年令和7年に大東亜戦争終戦より80年を迎えるにあたり神社新報に継続的に連載されます。

当社が鎮座する神奈川県は、47都道府県で唯一護國神社がありません。各県護國神社にお祀りされている英霊のことについて、当ブログをご覧の皆様に少しでも知っていただく意味でも、できる限りご紹介していきたいと存じます。

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全国護國神社會連載 わが社の御祭神~勲功・遺徳を次世代へ~

平和への架け橋 飛虎将軍

茨城県護国神社宮司 飯塚 重

飛虎将軍

「台湾南西部、百八十五万人の人口を擁する台南市に「鎮安堂」と呼ばれる廟があります。昭和四十六年に建てられたその廟の御祭神は、地元の守り神として現在まで手厚く祀られてきました。

その廟の御祭神は「飛虎将軍」。大東亜戦争の最中、台南上空の空中戦で壮絶な戦士を遂げた杉浦茂峰命です。

大正十二年、茨城県水戸市で生まれた杉浦茂峰命は、昭和十九年台湾沖航空戦に第二百一海軍航空隊として出撃。同年十月十二日、フィリピン攻略作戦の前哨戦として台湾各地に空襲をおこなってゐた米軍を迎へ撃つも、撃墜されてしまひます。

この空中戦を目撃してゐた人によれば「日本軍は勇戦に努めたが数に勝る米軍機に一機又一機と撃墜され中には体当たりを敢行する機もあった」といひます。そのなかで、「ある一機の零戦も敢闘よく敵を制したが、無念にも敵弾を受けて尾翼より発火、爆発が寸時に迫る危機であった」のが、茂峰命の操縦する機体でした。

そして「飛行士は眼下に迫る『海尾寮』といふ大集落に墜ちるまいと機首を上げ、住民のゐない畑へと飛び去った」といふのです。迎へた結末は悲しいものでした。「ゼロ戦は空中で爆発したが、飛行士は落下傘で脱出。しかしグラマンの機銃掃射を浴び落下傘が破れて、畑に仰向けの状態で落ちて戦死をした」のです。享年二十一歳でした。

終戦後、この集落で不思議な噂が広がりました。「白い帽子と服を着た人が畑を歩いてゐた」「白い帽子と服を着た日本の若い海軍士官が枕元に立ってゐた」といふ者が現れたのです。集落の人々は土地の鎮守である海尾朝皇宮の「保生大帝」から、「それは戦時中集落を戦火から救ふために身命を捧げた『杉浦茂峰命』である」との託宣を受けます。そしてその御霊を鎮めるため、また集落を守ってくれた感謝をこめて廟を建て、「飛虎将軍」として祀りました。

鎮安堂の正殿には御本尊「飛虎将軍神像」、両側には分身二体が奉安され、信者に請ははれば御本尊の代はりとして短期間その家に迎奉され、お出ましになります。現在では、廟守が毎日朝夕の二回、三本の煙草に火を点けて本尊に捧げ、朝は「君が代」、夕は「海行かば」を祝詞として流してゐます。

平成二十七年、日本の有志によって東日本大震災時に台湾からのたくさんの支援に対する感謝の証として日本式の神輿が奉納され、これをきっかけに日台の文化交流が始まりました。翌二十八年には御本尊が水戸に里帰りを果たし、当茨城県護国神社において慰霊祭が斎行されました。

平和を祈り、地域を守り、日本と台湾を結ぶ懸け橋ともなった飛虎将軍廟は、今なほ多くの日本人・台湾人に愛され尊崇を集めてゐます。

茨城県護国神社

住所 茨城県水戸市見川1-2-1

電話 029-241-4781

祭神 六万三千四百九十六柱

例祭 4月10日・11月10日」

s-R7厄年表


白旗神社ホームページへようこそ。当社は古くから藤沢の地に鎮座する古社で、相模國一之宮寒川神社で有名な寒川比古命と歴史上のヒーロー・源義経公をお祀りしています。寒川比古命は厄除け・方位除けの神様として知られます。また武芸、芸能、学問に優れ、才気あふれる源義経公は、学業成就、社運隆昌などのご神徳があります。境内には、悠久の歴史を感じる史跡が多く、四季を感じられる緑豊かな自然もあります。
ぜひ早起きした朝やお休みの日にでも、お気軽に当社にお越しください。皆様のご参拝を心よりお待ちしております。