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伊勢神宮崇敬会だより『みもすそ第114号 特集第六十三回神宮式年遷宮はじまる』

投稿日:2025年5月7日(水)


夏が始まりました!われらの装束も夏ものに更衣しております。

さて、20年に一度の神宮式年遷宮。次回第63回は8年後の令和15年秋になります。まだ先のことのようですが、様々な神事・行事があるので、令和7年の今が「始まり」なのです。私もその日まで神職でいられますように・・・権禰宜の本山です。

伊勢神宮崇敬会だより『みもすそ』に順次特集されていくので、紹介していきます。

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特集 第六十三回神宮式年遷宮はじまる

千三百年の歴史を有し、二十年に一度、大宮処を改めて新宮を造営し、神儀を奉遷する神宮式年遷宮。

令和七年、いよいよ第六十三回神宮式年遷宮がはじまります。

一月一日、神宮司庁では久邇朝尊大宮司と齊藤郁雄少宮司により「神宮式年造営庁」の標札が掲げられました。神宮式年造営庁は式年遷宮を執り行う組織で、神宮司庁内に設置されました。

今号では、本年に斎行されます遷宮諸祭行事をご紹介します。なお、遷宮諸祭行事の写真は、前回(第六十二回)のものです。(神宮司庁提供)。

【御杣山(みそまやま)の御治定(ごじじょう)】
御造営に用いる木材を伐り出す山を「御杣山」といいます。第六十三回式年遷宮の御杣山を木曽谷国有林(長野県)及び裏木曽国有林(岐阜県)とする御治定が一月十五日にありました。御治定とは天皇陛下によるお定めのことで、式年遷宮に際しては御杣山のほかに、重要な神事の日時が御治定されます。

【諸祭行事の斎行】
本年執り行われる遷宮諸祭は五つ。このうち、山口祭(やまぐちさい)・木本祭(このもとさい)・御船代祭(みふなしろさい)の斎行日時は天皇陛下により御治定されます。

❝山口祭❞
五月二日斎行。式年遷宮最初のお祭り。御木を伐り始めるにあたり、御山の山の口(入口)で行われる。内宮では神路山(かみじやま)のふもと、外宮では高倉山のふもとの山口祭場で行われます。物忌の童男・童女が奉仕し、饗膳の儀が行われます。

❝木本祭❞
山口祭の日の深夜に行われる秘儀。浄闇の中、おごそかに御木が奉伐されます。

❝御杣始祭❞(みそまはじめさい)
六月三日斎行。御杣山に定められた木曽の山中で行われる祭儀。御神体を納める神聖な御器「御樋代(みひしろ)」の御料木(御樋代木)を「三ツ緒伐り(みつおぎり)」の古法により奉伐します。また岐阜県側では六月五日に裏木曽御用材伐採式が行われます。

奉伐された御樋代木は「御神木」と称されて、木曽からは伊勢までの道中を、各地で奉迎を受けながら奉搬されます。

❝御樋代木奉曳式❞
六月九日内宮・十日外宮斎行。御杣始祭で伐採され、伊勢まで奉搬されてきた「御樋代木」を両宮に曳き入れる行事。内宮は五十鈴川を川曳(かわびき)で、外宮は伊勢市内を陸曳車で陸曳(おかびき)され、神職が出迎える中、それぞれ域内の五丈殿前に奉安されます。

❝御船代祭❞
九月斎行予定。御樋代を納める御器「御船代」の御料木(御船代木)を木曽山中で奉伐するにあたり、両宮の域内から遙祀するお祭り。内宮では風日祈宮橋南詰、外宮では山口祭と同じ高倉山ふもとの宮山祭場で行われます。

本誌では、令和十五年秋に予定される遷御の儀に向けて、執り行われる式年遷宮の諸祭行事を、折に触れてご紹介してまいります。


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