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大嘗宮拝観

投稿日:2019年12月3日(火)


【神道百言56】

『神を祭る礼は清浄を以て先となし 真信(まこと)を以て宗(もと)となす』~造伊勢二所皇太神宮宝基本紀

(清浄とは不浄の反対で、神社の祭には、その初めに必ず修祓(しゅばつ)のあるのは、神に近づくためには不浄な身心を祓ひ清めることが絶対に必要であることを示したものである。「神を祭る礼は清浄を以て先となし」は、このことをいつたものである。この清浄心を愈々深めていけば、身も心も言行の一切が清浄に達する。そこに真信(まこと)の境地があるといへる。

ここにいふ「真信」の言に信の字を宛てられてゐるのは、信とは人の言のまことなることについていつたものなる故、真言も真信も同じだといつてよい。それ故、「真言を以て宗(むね)となす」とは、正直な言葉を大切にする。正直な言葉とは、神の言葉を大切にすることが、すべてのことの根本であるとされる理由がそこにある。)

浄明正直(じょうめいせいちょく)浄く(清く)、明るく、正しく、直く。神様に好かれる条件です。宮司です。

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さて去る11月29日(金)、皇居東御苑に大嘗祭(だいじょうさい)のために建てられた大嘗宮(だいじょうきゅう)を、山口総代会長、渡邊鳶頭、北岡出仕と共に拝観して参りました。特に誰に会う訳でもないのに申し合わせたように全員がスーツを着込み、威儀を正しての拝観です。「皇居に行くのに普段着はマズいかなと思って・・・」(皆さん談)

御承知の通り大嘗祭は11月14日夕刻から15日未明にかけて斎行されました。大嘗宮は役目を終え取り壊されるのですが、その前の11月21日から12月8日まで一般公開されています。

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「混雑している」という情報と、皆の都合を勘案した結果、正午に藤沢駅に集合し皇居を目指すことに致しました。

午後1時頃に東京駅に到着、行列・待ち時間を考えまずはトイレを済ませていると「大嘗宮へ行かれる方は、大きな荷物は駅のコインロッカーに預けてお出掛けください」と、親切な構内放送がありました。

東京駅から行幸通りを真っすぐに皇居に向かい始めると、道案内の方や警察の方々が誘導して下さり、正面の桔梗門ではなく大きく左に回り二重橋・坂下門から参内。

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多くの方々が向かわれておりましたので、ここでもトイレの心配をして仮設のトイレへ寄り、手荷物検査を受けました。(結果、帰るまで待ち時間はありませんでした)

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宮内庁庁舎前で説明のチラシ(上に添付)を受け取り、途中、皇居勤労奉仕の際に天皇皇后両陛下(現 上皇上皇后両陛下)より御会釈を賜りました参集所を懐かしく横目に見ながら東御苑を目指します。

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程なくすると眼前に真新しい大嘗宮が見えました。

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正面から1度右にまわり、

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スダジイの葉が取り付けられている壁を見ながらゆっくり進み、

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大嘗宮の正面へ。多くの人がいらっしゃいましたので、最前列まで行くのは諦めました。

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が、山口会長は最前列まで行かれての1枚。

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木の皮が付いたままの灯ろうは初めて見ましたが、どことなく可愛く見えました。

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正面を通り過ぎ、主基殿(すきでん・左側)側から。

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消火器箱もお洒落に考えられて作られていました。特に取っ手部分は素敵です。

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裏側。左に廻立殿(かいりゅうでん)

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帰りには皇居の紅葉を楽しみながら、ゆっくりと平川門へ向かい帰路につき、東京駅に着いたのは午後3時。

およそ2時間の拝観となり、東京駅地下街で拝観より長い3時間の直会をして(笑)帰路につきました。

皇居に参内するだけでも感激ですが、一世一度の大嘗宮を拝観でき感慨一入でございました。

改めまして、天皇皇后両陛下の御即位・御大礼を心より御祝申し上げます。


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